「ザ・アウトロー」(原題:Den of Thieves)は、2018年に公開された、アメリカのクライム・アクション映画です。
原題のDen of Thievesは、日本語訳で「泥棒の巣窟」という意味で、筆者としては原題の方が内容とマッチしている気がします。
内容としては、元海兵隊員たちで構成した強盗団と、型破りな捜査手法でFBIとも対立する保安局の刑事たちが激しく衝突するのですが、随所に頭脳戦の要素があり、特にラストは誰もが騙される衝撃的な結末となります。
主演は「300」や「エンド・オブ・◯◯シリーズ」でおなじみのマッチョ俳優、ジェラルド・バトラーで、荒々しさと男らしさを存分に発揮してくれています。
そんな「ザ・アウトロー」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「ザ・アウトロー」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽「ジェラルド・バトラー」の代表作
目次
【ネタバレ】ストーリーの全容をざっくり紹介
まずは「ザ・アウトロー」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
本作のストーリー上、重要なポイントを先に伝えておくと以下の通りです。
- ニック:カリフォルニア州保安局の刑事
- メリーメン:元海兵隊員で強盗団のリーダー
- ドニー:ドライバーを担当するメリーメンの仲間
本作の登場人物と人間関係は非常にシンプルです。
保安局の荒くれ刑事であるニックと、異色の経歴を持つ強盗団のリーダー、メリーメン。
ライバル関係にある二人のアウトローが対決する構成のため、基本的にはこの二人を覚えておけばいいのですが、加えてドニーという強盗団の下っ端メンバーが、最後の最後でとても重要な役割を担っていきます。
(詳しくはこの後ネタバレ紹介していきます)
- 強盗団によって空の現金輸送車が盗まれる
- 金を奪って逃走する強盗団をニックらが追う
- メリーメンをニックが射殺し事件は収束?
- 盗まれた金とドニーが行方不明に
※ネタバレ注意※
本作で3つのタイミングで布石を打っています。
一度目は、メリーメンらが現金輸送車を襲った時。
現金を積んでいない装甲車をなぜリスクを負ってまで奪ったのか?
二度目はピコ・リベラ銀行へ強盗に入る時。
連邦銀行の3,000万ドルを狙っていたメリーメンたちがなぜ他の銀行を襲ったのか?
三度目は、メリーメンが射殺された後にドニーが姿を消した時。
メリーメンたちが運んだ現金は偽物で、同時に姿を消したドニーはどこへ行ったのか?
この辺りの視点で観ると2倍楽しめることを約束します!
詳しくはこの後説明します。
【30秒でわかる】「ザ・アウトロー」のストーリーを大まかに紹介!
ここではストーリー全体を30秒で理解できる程度にまとめ、大まかなストーリーを紹介していきます。
あなたが「ザ・アウトロー」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1【現金輸送車強盗】
- 48分ごとに銀行強盗が発生するロサンゼルス
- 強盗団が現金輸送車を襲撃し強奪
- ニックの捜査で計画的な犯行だと推測
- 輸送車の中身が空だったのになぜ?
2【メリーメン】
- ニックがドニーを拉致して情報提供を強要
- メリーメンとの関係はただの下っ端ドライバー
- 強盗団は元海兵隊で仲間だったメンバーで構成
- 強盗団の次の標的は連邦準備銀行の3,000万ドル
- 処分される前の番号抹消後の札を奪うことで足がつかない
- ドニーが配達員に扮して連邦銀行内部に仕掛け
- ニックとメリーメンがお互いに揺さぶり合う
3【予想外の動き】
- 強盗団の計画実行が金曜日との情報を入手
- 当日メリーメンたちは連邦銀行にいかない
- ピコ・リベラ銀行で人質をとって警察と身代金交渉
- 強盗団は金庫に爆弾を仕掛けて爆破
- ピコ・リベラ銀行から連邦準備銀行に嘘の入金依頼
- ニックが何かを察知して銀行内に単身突入する
4【本当の狙い】
- 強盗団は金庫室の床に空けた穴から下水道へ逃走
- ピコ・リベラ銀行を偽装した装甲車にメリーメンたち
- 連邦銀行内部に潜入しカウントルームで停電を起こす
- ドニーが番号抹消済み紙幣をゴミ箱に入れてエアダクトへ
- トイレに戻り配達員の服装に着替えて正面から逃げる
5【逆転】
- ニックたちがドニーを捕まえメリーメンの居場所を吐かせる
- ドニー逮捕を聞いたメリーメンが金を持って逃走
- ニックがメリーメンの車を発見し追い込む
- 双方の車が渋滞にはまり激しい銃撃戦が始まる
- 徐々に仲間を失っていくメリーメンが弾切れに
- 追ってきたニックに銃を向け射殺される
6【黒幕】
- ニックが戻ると手錠で繋いだはずのドニーがいない
- メリーメンの車に積んであったのは粉砕済みの金
- 後日ニックがドニーの店を訪ね黒幕が誰かに気づく
- ドニーはロンドンに移住し次の仕事に向けて動き出す
ここでは、2つの「なぜ?」について先にネタバレ紹介しておきます。
【ネタバレ①】どうやって連邦銀行から3,000万ドル奪ったのか?
メリーメンら強盗団の一連の犯行はすべて連邦銀行の計画に繋がっています。
簡単に流れをまとめてみました。
- 空の輸送車を盗んで塗装を変更
- 配達員としてトイレの天井に料理を隠す
- ピコ・リベラ銀行を襲い麻痺させる
- 盗んだ輸送車で金とドニー積んで内部に侵入
- ドニーが抹消済み紙幣をゴミ袋に入れる
- ドニーはエアダクトからトイレに
- 隠してあった料理を配達して銀行の外へ
- ゴミ回収業者のトラックを強奪
- 解体処分場で金を回収しトラックを処分
なんという完璧な計画でしょうか。
今まで一度も成功されていないという連邦銀行への強盗がなんの危なげもなく完了してしまいました。
では、なぜその計画はうまくいかなかったのか?
その鍵を握っているのが本作の黒幕、ドニーです。
【ネタバレ②】ドニーはどうやって計画を遂行したのか?
本作はニックとメリーメンという二人のアウトローの対決、と思わせておいて実際はドニーの手の上で踊らされていた、というオチです。
ラストシーンを観ると、メリーメンがなんだか可哀想に思えてきます…
では、ドニーはどのように動いて警察と強盗団を手玉に取ったのか、解説していきます。
- 連邦銀行と強盗団の内部に仲間
- メリーメンに計画をもちかける
- 銀行内部の仲間から料理を注文させる
- メリーメンに裁断済みの金を持ちさられる
- わざと逮捕され警察をメリーメンに仕向ける
- その隙に脱出し強盗団の仲間と金を梱包
- 金をタイヤに混ぜて荷物としてパナマへ
- 仲間とともにロンドンに移住
作中では気弱なザコキャラだったドニーですが、こうしてみるとなんとも頭が良く、大物です。
ラストシーンで宝石商を次のターゲットにしようとしているあたり、まだまだ引退する気はないようです。
ドニーの黒幕を見抜ける人っているんでしょうか…
【口コミ】「ザ・アウトロー」の感想を分析!
ネット上には「ザ・アウトロー」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「ザ・アウトロー」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
アマプラの見放題に追加された「ザ・アウトロー」はとにかく洗練された銃描写がカッコいいのでおすすめ。
少し小汚いジェラルド・バトラーも新鮮。 pic.twitter.com/ov5FjIFu2S— hiro (@COqa4ks4liucctd) February 21, 2020
「ザ・アウトロー」強盗団VSワル保安局の図式が新感覚のアクションスリラー。ジェラルド・バトラーVS強盗団の頭の対比もよい。ただオチはこの図式をぶち壊すのでウームなんだけど。
— ふみふみ (@prihiko) February 21, 2020
なにこれ好きすぎる!順調に進んでいく盗みの計画、確実に追い詰める捜査官!くぅ~カッコイイ!銃撃戦がなかなか派手なのもGood!最後はまさかの?!えー!!!これには僕も拍手しました👏 pic.twitter.com/IJLRMef0zj
— ワミスン (@wamisun1380) February 28, 2020
恒例の就寝前の重たい映画シリーズ
今回は、
ザ アウトロー
2018、アメリカジェラルドバトラーの重厚感のある演技と、パブロシュレイバーのスマートな演技のぶつかり合いで、めちゃくちゃ濃厚!!
言うなれば、武蔵対小次郎!
絶対見るべきやけど、興奮して2時間寝れなくなります
オチも良いよ pic.twitter.com/zyuQJhBJpY— きよし (@kiyoshiyade) October 27, 2020
Amazon Primeで「ザ・アウトロー」を観ました。銃撃戦のシーンは好みでしたが、どこかで何かが頭の中に引っ掛かっていました。その理由が今日分かったのですが、この映画は「ヒート」と同じ話ですよね。「ヒート」の銃撃戦が大好きだったのでよく覚えています。
— EGH (@EGH82400729) February 27, 2020
本作を観たユーザーの多くは、銃撃戦の派手さやリアルな銃の取り扱いの描写を高く評価しています。
もしあなたが、同様の感想を抱くようであれば、こちらの映画もオススメです。
ラストシーンについては好みが分かれるようです。筆者は完全に騙されたので印象に残りましたが、人によってはニックとメリーメンでの決着を期待していたようです。
【名シーンの紹介】男と男のぶつかり合い!派手な銃撃シーンの数々
ここでは「ザ・アウトロー」の中でも特にあなたに観てほしい名シーンをピックアップして紹介します。
ジェラルド・バトラー率いるゴツゴツ系刑事と、元海兵隊員の強盗団というこれ以上ない対決をぜひお楽しみください。
【名シーン①】強盗団が空の輸送車を襲撃・強奪するシーン
48分に1件のペースで銀行強盗が発生しているカリフォルニアの道路を銀行輸送車が走ります。
ドーナツショップに立ち寄った輸送車に突如強盗が銃を向けます。
見事な手際で輸送車を盗み、乗ってきた車を爆破していきます。
突如、警備員が銃を構えたことで射殺することになってしまい、通報で駆けつけた警察官とも銃撃戦になってしまいますが、これがなければ誰も血を流さずに仕事を終えたものと思われます。
地味ですが、冒頭からメリーメンのチームが優れていることがわかるシーンです。
【名シーン②】事前情報とは違う銀行強盗に入るシーン
ドニーやストリッパーから計画の内容からタイミングまで完璧に把握していたニックたちの思惑を大きく裏切って民間の銀行を襲うメリーメン。
あれだけ無抵抗の人間を傷つけず、警察がこれない場所を綿密に計算して襲っていた一味が、急に民間人を盾に身代金を要求します。
ヘリと金を要求し、金庫を爆破した一味のやり方に違和感を持ったニックは、単身銀行へと乗り込んでいきます。
【名シーン③】渋滞中の車の中を激しく銃撃しあうシーン
このシーンが本作のクライマックスです。
渋滞中の車列を縫うように銀行団へと迫る刑事たちと、さすが元海兵隊だけあって正確な射撃とメンバー同士の連携で逃げようとする強盗団の激しい銃撃戦。
あの名作「ヒート」を連想するという口コミもうなずけるレベルの高さです。
特に銃のバリエーションや取り扱い、銃撃の音に至るまでかなり本物に近いようで、ガンアクション好きにはぜひ観てほしいシーンです。
【おまけ】カリフォルニアの大物がそこらじゅうに…
わかる人だけ読んでください。
実は本作にはヒップホップ界の大物が紛れ込んでいます。
わかりやすいところでいくと、ルヴォー役がエミネムとの共演で一躍有名になった50セントです。
もともと強面な彼ですが、今回の役所も口数少なく、迫力満点です。
それがもっとも生かされたシーンがこちら
ちなみに、もう一人隠れた大物がいます。
ドニー役の「オシェア・ジャクソンJr」です。
彼自身は有名ではないのですが、彼のお父さんが同じくヒップホップ界の超重鎮「アイスキューブ」なのです。
映画の舞台もカリフォルニアで、彼らのホームであることも起用のきっかけになっているかもしれませんね。
▽50セントの代表曲はこちら
▽アイスキューブの代表曲はこちら(本当に親子そっくりですw)
【無料視聴】ザ・アウトロー全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
ザ・アウトローを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。