「マトリックス」(原題:The Matrix)は、1999年に公開されたアメリカのSFアクション映画です。
本作は、公開当時ハリウッド映画としては一般的ではなかった東洋映画的なワイヤーアクションや「バレットタイム」という(ハイスピードカメラで撮影したような視覚効果。劇中では屋上でネオが弾丸を避けるシーンで有名)技術を初めて導入しており、驚異の映像革命と呼ばれて世界中でヒットを飛ばした名作でアカデミー賞を4部門で獲得しています。
また、仮想世界やプログラムなど、現在では私たちの身近にあるものが描かれており、公開当時よりもリアルな描写として受け止めることができるため、公開当時から時間が経っているにも関わらず古さを感じさせません。
主役のネオ役は、リアルなアクションを追求する俳優キアヌ・リーブスがつとめ、空手やカンフーに近い東洋的なアクションを見事に演じています。
そんな「マトリックス」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「マトリックス」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
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目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「マトリックス」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- ネオ/トーマス・A・アンダーソン:プログラマーとして働く一方で世界的なハッカーとして数々の犯罪に関わる。現実に違和感を持っているところに謎のメッセージを受け取る
- モーフィアス:レジスタンスのリーダーでネブカドネザル号の船長。ネオが救世主であると信じており自らの命を投げ売って助けようとする
- トリニティー:レジスタンスの一員でマトリックスの真実に気づいていないネオにコンタクトをとる。預言者から重要なメッセージを受け取っている
- サイファー:レジスタンスの一員。現実世界の存在を知るも、その生活に嫌気がさしており、仲間を裏切ってしまう。トリニティーに好意を抱いている
- タンク:純粋な人間が集まって暮らす秘密の集落「ザイオン」の出身者。ネブカドネザル号のオペレーターで各種教育データの取り扱いや仮想世界との橋渡しを担当している
- エージェント・スミス:コンピュータが作り出した監視役。マトリックスの中に存在する人物と入れ替わることができ、戦闘能力が極めて高いレジスタンスの驚異
本作は、マトリックスという仮想世界でコンピュータの支配に抵抗するレジスタンスを描いた作品です。
そのため、基本的にはレジスタンスの人間関係をおさえておけば全体を問題なく把握することできます。
コンピュータとの戦いの切り札となる「救世主」として期待されるネオが、マトリックスの真実を知り、精神的にも肉体的にも成長していく過程とそれを支える仲間たちのドラマをぜひ楽しんでください。
【あらすじを紹介】「マトリックス」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「マトリックス」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【マトリックスの真実】
- ネオのPCに謎のメッセージが届き、トリニティーが接触してくる
- 突然エージェントに捕まったネオはこの世界への違和感を強める
- モーフィアスのもとに案内されたネオは世界の真実を知る選択をする
- 渡された赤い薬を飲むと心肺停止し直後に見慣れない世界で目覚める
- 培養液に浸り多数のパイプに繋がれたネオは不良品として廃棄される
【動き出すネオ】
- 待機していたネブカドネザル号に回収されたネオは治療を受ける
- 現実世界は人間がコンピュータの動力として培養されていることを知る
- 救世主として期待されるネオは戦いにむけて知識や戦闘技術を学ぶ
- モーフィアスはネオが救世主であるか確かめるため預言者に会わせる
- 預言者の言葉から自分が救世主ではないことを悟り動揺するネオ
【囚われのモーフィアス】
- アジトに戻るとサイファーの裏切りでエージェントに追われる仲間たち
- モーフィアスはネオを守るためにエージェントの囮になり連行される
- 現実世界に戻ったサイファーは仲間のプラグを次々と抜いて殺していく
- 負傷したタンクがサイファーを殺しトリニティとネオが現実世界に戻る
- ザイオンへの暗証を唯一知るモーフィアスがエージェントから尋問される
【立ち上がるネオ】
- モーフィアスのプラグを抜こうとするタンクを止めてネオが助けに向かう
- 能力を覚醒していくネオがモーフィアスを助け出して現実世界に戻す
- 脱出を阻止されたネオはエージェント・スミスとの直接対決に臨む
- 劣勢の中なんとかその場を脱出したネオはマトリックスの出口に向かう
- 現実世界では機械の戦闘機が船に襲いかかり電磁パルスでの反撃を準備
【救世主への覚醒】
- 電磁パルスは電子機器を止めてしまうため5分以内にネオの帰還が必要
- 出口に辿り着くと待ち伏せしていたエージェント・スミスに射殺されるネオ
- トリニティは愛する男が救世主だという予言を明かしネオに愛を告白する
- トリニティのキスで復活したネオはエージェントの攻撃を全て無効化する
- 救世主として覚醒したネオがエージェント・スミスを圧倒し消滅させる
- ネオの脱出と同時に電磁パルスを起動して戦闘機を倒し最大の危機を脱する
本作は序盤から独特の世界観で始まるために、やや理解するのに時間がかかるかもしれませんが、「人間がコンピュータに支配された世界」「人間は培養液の中でマトリックスという仮想世界を現実と思い込まされて生活している」という2点を理解しておけば問題ありません。
その上で、あなたは「結局ネオは救世主だったのか?」という疑問に行き着くと思いますが、答えは「ネオは救世主」です。
預言者との面会の中でネオは自身が救世主ではないと理解するわけですが、実はこのシーンで預言者の口から「ネオが救世主ではない」と直接言及していないのです。
預言者は「救世主であるかは自分しかわからない」という予言を授けており、ネオ次第であることを暗示しています。
加えて、トリニティーには「あなたが愛した人が救世主だ」との予言を与えており、ネオの覚醒とトリニティーの思いが愛に変わった時に救世主として目覚めたのでした。
ネオの成長、トリニティーの愛、仲間との絆などヒューマンドラマとしても非常に満足度が高い作品です。
【口コミ】「マトリックス」の感想を分析!
ネット上には「マトリックス」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「マトリックス」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
#マトリックス #映画好きと繋がりたい
本日ご紹介する映画は、人工知能と人間の争い(ターミネーターと似てる)を描いた「マトリックス」シリーズ第1弾のSFアクション映画です。現在第4作まであるようです。
序盤はちんぷんかんぷん(設定を理解するまで)、中盤から面白く感じました。 pic.twitter.com/594Jl3cTdq— 映画の後は牛タン (@Beef_Tongue_um1) March 12, 2022
午前10時の映画祭
まさか映像革命を起こしたあのSF映画
『マトリックス』を劇場で観れるなんて。
絶対鳥肌立つな。今から楽しみで仕方ない。 pic.twitter.com/NtNBhhzu53— Movies Yu (@YU74402324) February 21, 2022
『マトリックス』1999 年のアメリカ映画。CGを多用した斬新な映像で映画界に革命を起こしつつ、同時にメタファーや暗示に満ちたス トーリーで信仰と哲学という奥深いテーマの表現も両立させた作品。 pic.twitter.com/hGOOIEQxXL
— 映画の館 Cinema Paradiso (@cinema_eiga) February 20, 2022
映画 マトリックスを視聴
昔に見たけど
もう1回見てもやはり良い映画キアヌ・リーブス若い
アクションも良いし
コートにサングラスでアクションはかっこいい!
#マトリックス
#映画 pic.twitter.com/bXmUoKy9vy— mamoru (@mamoru098084501) March 4, 2022
本作を観た人のほとんどが本作を好意的に評価するコメントをあげています。
公開から20年以上経っているのに、未だに人の記憶に残り、名作だと言わせる作品はなかなかないですよね。
内容としては特にアクションシーンと映像技術についての投稿が多いようで、この2点が本作の見所といっていいと筆者も思います。
【名シーン紹介】マトリックスの見どころになる名シーンを一部紹介
本作の見どころはなんといってもこの時代のハリウッド映画には珍しい東洋アクションと映像技術です。
ただ、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】東洋アクションを取り入れた斬新なアクションシーン
連行され、尋問を受けるモーフィアスを助け出すために敵地に乗り込んでいくネオとトリニティ。
待ち伏せていた部隊と激しい銃撃戦が開始すると、圧倒的な劣勢にも関わらず常人を超えた身体能力で次々と兵士を倒していきます。
銃撃によって壁や柱の石材が飛び散っていく映像技術が圧倒的な迫力を生み出しており、思わず身を乗り出して観てしまう名シーンです。
【名シーン②】シリーズで最も有名になった弾丸をよけるシーン
ビルの正面から侵攻したネオとトリニティはヘリコプターを奪取するために屋上の制圧を狙います。
屋上の兵士を全て倒すと、ヘリのパイロットと入れ替わったエージェントが参戦し、ネオと初めて直接対決します。
ネオは先制して銃を乱射しますが、エージェントには全ての弾丸をかわされてしまいます。
そして、逆にエージェントが銃で反撃してくるのですが、ネオはその銃弾を上体をそらして次々とよけていくのです。
結局2発の弾が肩と脚をかすってしまうものの、トリニティーいわく「あんなに速く動ける人は初めて見た」といわせるほどの体捌きでした。
この動きは「バレットタイム」というカメラワークで撮影されたもので、シリーズで最も有名なシーンです。
【無料視聴】マトリックス全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
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2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
マトリックスを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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