「グランド・マスター」(原題「一代宗師」、英語題「The Grandmaster」)は、2013年に公開された、香港の伝記映画です。
中国に実在し、詠春拳の達人である武術家、イップ・マン(葉問)の半生を描いた映画で、カンフーアクションの派手さと、実在した人物のドラマを両方を味わえる作品です。
伝記映画にありがちな、人の人生を追っているためややストーリーの展開が唐突な点はありますが、アクションシーンだけでも十分楽しめる仕上がりとなっています。
そんな「グランド・マスター」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「グランド・マスター」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
目次
【ネタバレ】ストーリーの全容をざっくり紹介
まずは「グランド・マスター」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
本作のストーリー上、重要なポイントを先に伝えておくと以下の通りです。
- イップ・マン:詠春拳の達人
- ルオメイ:パオセンの娘
- パオセン:クンフー界の重鎮
- マーサン:パオセンの弟子
クンフー(功夫)を中心にイップ・マンの半生を描いた作品であるため、北の代表であるパオセンと娘のルオメイ、そしてパオセンの仇であるマーサンを覚えておけば全体を把握することができます。
- イップ・マンがパオセンに認められる
- パオセンがマーサンに殺される
- ルオメイがマーサンを倒し仇を取る
- イップ・マンとルオメイは心を通わせる
武術家同士がお互いを尊敬し礼節を尽くす美しさと、戦争がそんな達人たちでさえも心を失い、人生や生活が狂わされていく波乱のストーリーです。
展開が急だったり説明不足な点はあるものの、2時間で人の半生を凝縮していることを考えると許容範囲だと思います。
【30秒でわかる】「グランド・マスター」のストーリーを大まかに紹介!
ここではストーリー全体を30秒で理解できる程度にまとめ、大まかなストーリーを紹介していきます。
あなたが「グランド・マスター」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1【イップ・マンの春】
- カンフーに流派や師匠は関係ない
- あるのは横と縦
- 敗者は横たわり、勝者がその場に立つ
- 家は父商売で成功して金持ち
- 妻はいい家の末裔
- 40歳までは四季でいうと春だった
2【パオセンとの試合】
- 金楼(社交場)でパオセンの引退試合
- 南の代表としてイップ・マンが選出
- パオセンはカンフー界の未来を案じてる
- イップ・マンが見てるのは世界
- パオセンがイップ・マンを認める
- ルオメイがイップ・マンに挑戦する
- 引き分けに終わりお互い認め合う
- イップ・マンが北に向かう準備
3【戦争開始】
- 佛山が日本軍によって陥落
- 家が接収され生活が急に貧しくなる
- 仲間から助けてもらうも次女が餓死
- マーサンは日本軍に投降し地位を得る
- パオセンがマーサンに退けと命令
- マーサンが反発しパオセンと戦う
- パオセンが死亡しルオメイが復讐を誓う
4【狂った歯車】
- インプ・マンが職を求め戦後の香港に
- ルオメイは医院を開いている
- ゴン家はこのまま終わらせるつもり
- 10年前にルオメイとマーサンの一騎打ち
- ルオメイが勝利し復讐を果たす
- インプ・マンとルオメイが再開
- ルオメイが思いを伝えて別れる
- ルオメイは結婚も出産もせず技も伝えず病死
- イップ・マンは佛山の家族に会えないまま
【口コミ】「グランド・マスター」の感想を分析!
ネット上には「グランド・マスター」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「グランド・マスター」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
本日はグランドマスターを見た!また、ドニーイェンと違う、トニーレオンのイップマンもカッコ良かった!!監督がウォンカーウァイ!レスリーチャン好きでブエノスアイレス公開当時に映画館に見に行ったなー。ってトニーレオン相手役だったんか!!?記憶にない😭#映画好き pic.twitter.com/4HQQN9KB2e
— 富松 恵美(アゴメタル・エミメタル・半熟女) (@tommyemi666) January 4, 2020
映画グランドマスターで(なんで出したかよくわからないキャラこと)一線天の八極拳のシーン、演じてる本人が八極拳の武術大会優勝者なだけあって凄いカッコいいがこんなに飛んだり跳ねたりはしない。映画としてのキャラモデルは李書文のお弟子さんである劉雲樵とは言われてる pic.twitter.com/xECLwGDZPo
— 徳川メフィなんとか (@tamamo_fgo) January 3, 2019
スマホで映画。「グランドマスター」をみた。1930年代の中国と香港が舞台の実在した武術家たちの物語…チャン・ツィイー、何をおいてもチャン・ツィイー。氷の花のようなひと。 pic.twitter.com/uPfAMDhZpi
— 野宮ゆり (@w06220212k) March 31, 2019
また映画「グランド・マスター」を見てしまった。中国の武闘家イップ・マンの話。日本軍に家や財産を奪われ、食べる物も飲む水もなく餓死する膨大な中国流民。香港にたどり着き武闘道場を開いたイップ・マンに一人の少年が入門する。後にブルース・リーと呼ばれる少年はイップ・マンの弟子になった。
— 臥龍通信 (@wangon2010) September 10, 2019
グランドマスター:イップマンものと見せ掛けて半分以上チャン・ツィイーが主人公の映画。女性でありながら武に生き、家門に縛られながらも誇り高く生きた女性の半生。
武侠ものと見せ掛けて、時代の流れに翻弄される人々の群像劇って感じでした。チャン・ツィイーの八卦掌が美しく、悲しかった。— ざきとわ (@wcttbp) January 3, 2020
武蔵野館の100周年記念とかで葉問の映画「グランドマスター」
功夫のシーンも格好良くて素晴らしかったんだけど画面の全てが美しかった
イップマンが妓楼で着飾った女達に囲まれる場面、対称的に黒い服を着て化粧っけもないチャンツィイーが一際目を惹く
ウォンカーウァイの素晴らしい作品だった pic.twitter.com/wQXXqHaQAZ— 鼻行類 (@enmt_kihachi) July 13, 2019
「グランド・マスター」を観た人の感想はかなり賛否が分かれています。
ポジティブな評価としては、「キャスティング」「映像美」「アクションの迫力」が多かったようです。
特にキャスティングは「チャン・ツィイー」の美しさを絶賛する声が多く、主人公はイップ・マンじゃなくルオメイなのでは?という主張には筆者も賛成です。
一方でネガティブな評価は「ストーリー」や「演出」に集中していて、展開の唐突な切り替わりや、関係性が不明な登場人物(カミソリとか)の急な出現など、分かりにくくて疲れてしまうのも気持ちが分かります。
【名シーンの紹介】迫力のカンフー!名シーンの数々
ここでは「グランド・マスター」の中でも特にあなたに観てほしい名シーンをピックアップして紹介します。
ストーリーが分かりにくい映画だけに、アクションシーンは大迫力で映像美です!
これだけでも十分楽しめる映画です。
【名シーン①】イップ・マンVS大勢の格闘シーン
冒頭で始まる大人数相手のカンフーアクションシーン。
なぜこの戦いが始まったのか、説明がないため筆者は分かりませんでした(笑)
ただ、ストーリーを気にせず、頭を空っぽにして観るとめちゃくちゃ迫力があって楽しめる名シーンです!
【名シーン②】南の各流派の師と手合わせするシーン
パオセンとの試合を前に、南の各流派の師がイップ・マンを激励し、手合わせしてくれるシーン。
お互いが尊敬しあっていることが表情から分かるため、ギスギスした戦いにならないところが心を和ませてくれますが、戦い自体は結構ガチみたいですね(笑)
【名シーン③】イップ・マンとルオメイの華麗なる対決シーン
父の負けに納得できないルオメイがイップ・マンに挑戦するシーン。
この二人の対決は他のどのシーンよりも美しく、アクションが派手なだけでなく、心を動かされる名シーンだと筆者は感じました。
最もお勧めしたいシーンです。
【名シーン④】ルオメイVSマーサン!父の仇を討つシーン
パオセンの遺言である、「復讐するな」を破ってルオメイがマーサンに挑戦します。
格上の兄弟子に挑戦し、ピンチになりながらも撃破する、胸がスカッとするシーンです。
この動画には含まれていませんが、対決の後、実はルオメイもかなりの深手を負っているので、相当強い相手だったのだと分かります。
【名シーン⑤】カミソリが国民党の制裁を返り討ちにするシーン
最後まで、なんで登場したのかわからないカミソリですが、アクションシーンは最も力強いと感じました。
筆者の記憶では、劇中の格闘シーンで相手から血がドバドバ出たのはカミソリだけなんじゃないかと思います。
激しい格闘シーンをお好みの場合はぜひお勧めです!
【無料視聴】グランド・マスター全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
グランド・マスターを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。