「ロケットマン」(原題:Rocketman)は、2019年に公開された、イギリス・アメリカ合作の伝記ミュージカル映画です。
世界的なイギリスのミュージシャンである、エルトン・ジョンの半生を描いた作品です。
よく大成功をおさめたアーティストが酒やクスリで身を滅ぼすニュースを聞いて、「なぜ成功者はわざわざ危険を犯すのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
本作では、エルトン・ジョンがなぜ大成功をおさめながら酒やクスリに溺れたのか、家庭環境や恋愛遍歴に至るまで赤裸々に描かれているため、本編を全て観ればそあなたの疑問に答えが見つかり、成功者の闇を理解できるかもしれません。
主演は「フッド:ザ・ビギニング」で主役を演じたタロン・エガートンで、狂気ともいえるエルトン・ジョンの暗黒期を見事に演じています。
そんな「ロケットマン」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「ロケットマン」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
もしもあなたが本作を観て、有名アーティストの半生や苦悩にもっと触れたいと思ったのであれば、伝説のロックバンド、クイーンのフレディ・マーキュリーの半生を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」もおすすめです。
▽タロン・エガートン主演の「フッド:ザ・ビギニング」はこちら
▽フレディ・マーキュリーの半生を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」はこちら
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「ロケットマン」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- エルトン・ジョン:世界的なロック・シンガー。家庭環境の問題から愛情に飢えて育ち成功者になってからも苦悩し続ける。アルコール、コカイン、買い物等さまざまな中毒に苦しみ続ける
- バーニー・トーピン:エルトンと50年来の付き合いとなる音楽パートナー。作詞を担当し、エルトンがどんな状態になっても最後まで支え続けた
- ジョン・リード:エルトンのマネージャー。当初はエルトンと恋人関係にあったが、次第にエルトンを精神的・肉体的に虐待し傷つけていく
- シーラ・アイリーン:エルトンの母親。家族に対しての愛情が薄く、自らの浮気が原因で夫であるスタンリーと離婚する
- スタンリー:家族、特にエルトンに対して興味がなく幼いエルトンを傷つける。シーラとの離婚後に新たな家庭を築き愛情深い父親となるがそれが一層エルトンを追い詰めてしまう
- アイヴィ:シーラの母でエルトンの祖母。家庭内で唯一の理解者であり、エルトンが音楽を始めるきっかけを与え応援してくれる存在
- ディック・ジェームズ:音楽プロデューサー。エルトンとバーニーのデビューをプロデュースした恩人だがリードの出現により無理矢理エルトンから遠ざけられてしまう
本作に登場する人物を一覧にするとわかりやすいのですが、エルトンが苦しむきっかけになった人物と苦しむエルトンを応援してきた人物に綺麗に分かれます。
そして何より、エルトンを応援してきた側の人物が音楽パートナーであるバーニーと祖母のアイヴィという2人しかいないのです。
長い間精神的・肉体的に苦しむことになってしまった一つの要因がここからも理解できてしまいます。
【あらすじを紹介】「ロケットマン」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「ロケットマン」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【幼少期】
- エルトン・ジョンはアルコールやコカインなど様々な中毒を持つ
- 幼少期に両親から十分な愛情が与えられなかったことが影響
- ピアノの才能があり王立音楽院の奨学生になり音楽の道に進む
- 家庭は冷え込んでいて母親の浮気を原因に両親が離婚してしまう
- 辛い現実を受け入れられず別人になりたいと願うようになる
- 母親の彼氏からエルヴィスのレコードをもらいロックに目覚める
【目覚め】
- バーでライブをするとソウルシンガーのバックバンドの声がかかる
- 自分をかえるために仲間のエルトンとジョン・レノンから名前をとる
- バーニーと出会いレコードデビューすると瞬く間にアメリカ進出
- 二人は成功者になるも女性と付き合うバーニーを寂しくなるエルトン
- そんな時にジョン・リードが声をかけてきて二人は肉体関係になる
【成功と苦悩】
- 出す曲が売れ続けエルトンはロック界で一番の富豪に駆け上がる
- リードの提案で離婚した両親にゲイであることを告白しにいく
- 久々に再会した父は子供を溺愛しておりエルトンを深く傷つける
- 母親からは「お前は一生愛されない道を選んだ」と突き放される
- 失意のエルトンにリードが精神的・肉体的に虐待するようになる
- 強い孤独感から酒やドラッグに溺れ自宅で自殺を図るエルトン
- バーニーから牧場で一緒に暮らす提案を受けるも拒否してしまう
- レコードの売れ行きが落ち荒れていくエルトンがレネーテと出会う
- 心の安らぎを感じたエルトンは結婚するも生活は変わらず離婚する
- 母親から生き方を否定され不満をぶつけらたエルトンは再び荒れる
【再スタート】
- バーニーからの救いの手を再び拒絶し喧嘩別れしてしまうエルトン
- 体はボロボロになっても仕事を増やし続けるエルトンがギブアップ
- 家族と許し合うこと、バーニーが本当の愛だったと気づくエルトン
- バーニーが見舞いに来て曲をつけてくれと歌詞を渡される
- 遠ざけていた音楽と向き合い再びスタートして活躍していくエルトン
- それ以来28年間禁酒に成功するも買い物依存症は治っていない
- バーニーとの深い友情は50年間経った今も続いている
- パートナーとなる夫と2人の子供に出会い愛のある人生を送っている
エルトン・ジョンの半生は強い孤独感と深い悲しみの連続でした。
両親からは愛情を受けることができず、ゲイであることに悩み、パートナーに裏切られるという、私たちからは到底見えない深い闇が続いていました。
上映時間の9割近くが暗い気分になってしまう壮絶な人生ですが、それを抜け出すラストシーンは絶対に感動できます。
【口コミ】「ロケットマン」の感想を分析!
ネット上には「ロケットマン」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「ロケットマン」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
『ロケットマン』
恥ずかしながら、エルトン・ジョンの楽曲をほぼ知らずに鑑賞🚀💫
彼の複雑な人生を取り巻く、魅力的な楽曲達!
タロンの歌声も素晴らしかった〜!!
曲だけじゃなく、エルトン自身のことも好きになりました!
ジェイミー・ベルが出てるの知らんくて、出てきた時ビックリした😳 pic.twitter.com/KcQeFtCbBq— ぜろ (@zero__movie) April 17, 2021
土曜日だからn回目のロケットマンを見てるけど人間関係がドロドロでいい映画だよ
— soumen (@smn_tbr) April 17, 2021
先日、配信で「Rocketman」を見た。エルトンがメロディで世界を掌握したのは「 Bohemian Rhapsody」と、ほぼ同じ時代。映画の評価は見る側の好みで個々それぞれなんだろうけど、いずれも、今、初聴きでも古さを感じない曲の力が圧倒的。
— 🐾♨micca_44♨ (@micca_44) April 22, 2021
エルトン・ジョンの伝記映画であるロケットマン
一気に見てしまった。ゲイになったのも父の愛を求めてた故かなとか思っちゃう
自分の心押し殺してショーマンとしてステージに立つところ
そして作詞担当のバーニーへの淡い失恋と友情
最高🥲🥲🥲— B D Z (@vnnfcbl_clhulu) April 24, 2021
ロケットマンは2回観にいったけど、両方同じとこで泣いたのは覚えてる。冒頭のエルトンジョンが逃げ出すとこでちゃんと映画作品として作ってるなてのがすぐわかるし、ボヘミアンラプソディとは逆。幼少期にベッドからロケットマン流れて夢見るとこでもう泣いた。あとどこかわからんけど泣いてる
— 芋ポテト (@potato_imo66) April 24, 2021
本作を観たユーザーはほとんどが高い評価のコメントを投稿しています。
特にストーリーについては、辛く苦しい人生を目の当たりにするも、その人生があってエルトン・ジョンの名曲が生まれるのだという解釈をしている人が多いため、むしろ感動している方が多いようです。
あなたは本作から何を感じますか?
【名シーン紹介】ロケットマンの見どころになる名シーンを一部紹介
ここでは、作品全体の中でも特にあなたに観てほしい重要な名シーンを抜粋して紹介します。
あなたが忙しい場合、ここで抜粋したシーンを観て本作を少しでも味わってもらいたいところですが、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いと思います。
そのため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】エルトン・ジョンのショーマンシップがわかるシーン
酒とクスリで体がボロボロになり、病院に運ばれていくところで、エルトンの名曲「Rocketman」が流れます。
多くの医師が治療をしながらも、同時に周囲にスタッフが集まり、ふらふらになっているエルトンに衣装を着せてステージに送り込みます。
どれだけボロボロになっても衣装を着てステージに向かえば、ファンが求めるエルトン・ジョンを演じてしまうという高いプロフェッショナルとショーマンシップがわかります。
映画の描写ではあるものの、実際のエルトン・ジョンもこうだったのであろうと想像させられるシーンです。
【名シーン②】エルトン・ジョンが最後に行き着いたところがわかるシーン
グループカウンセリングで自身の半生を全てさらけ出したエルトンは、ようやく自身の過去と向き合います。
家族がお互いに許し合う必要があったこと、存在しないリードの愛にすがってしまったこと、そしてバーニーがずっと支えになってくれていたこと。
それらを口にした時、エルトンはずっとコンプレックスを抱えていた幼少期のレジー・ドワイトという自分と向き合い、あの頃してもらえなかったハグをしてあげるのでした。
【無料視聴】ロケットマン全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
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2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
ロケットマンを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
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