「ボヘミアン・ラプソディ」(原題:Bohemian Rhapsody)は、2018年に公開された、イギリス・アメリカで制作された伝記映画です。
伝説的なイギリスのロックバンド「クイーン」を、ボーカルで1991年にこの世を去ったフレディ・マーキュリーを中心に描いた作品です。
世界中に熱狂的なファンが多くいるロックバンドグループの、決して表には出ない葛藤や衝突、私生活に至るまでが赤裸々に描かれており、事前知識がないと少し驚いてしまうほどの衝撃作です。
特にフレディは、ゲイへの目覚めやエイズへの感染など、当時もかなり世間を騒がせましたが、その半生では孤独と戦い続け、人との出会いと別れを繰り返してきたドラマがあり、最後の最後で自分自身や家族と和解できたという素晴らしい人生を送っており、ラストシーンでは間違いなく感動できます。
そんな「ボヘミアン・ラプソディ」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「ボヘミアン・ラプソディ」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽本作の題名にもなっているクイーンの”Bohemian rhapsody”はコチラ
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「ボヘミアン・ラプソディ」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- フレディ・マーキュリー:「クイーン」のボーカル。ゲイであり、エイズを発症し惜しまれながらこの世をさる
- メアリー・オースティン:フレディと結婚するも、バイセクシャルであることを告白され夫婦関係は解消してしまう。その後もよき友人としてフレディを支え続ける
- ブライアン・メイ:ロックバンド「クイーン」のギタリスト。天文学者という経歴も持っている。本作の音楽プロデュースを担当している
- ロジャー・テイラー:ロックバンド「クイーン」のドラマー。ブライアン・メイと同じく本作の音楽プロデュースを担当している
- ジョン・ディーコン:ロックバンド「クイーン」のベーシスト。数々のヒット曲の作詞・作曲を担当している
- ジム・ハットン:フレディの恋人であり、晩年を支えたパートナー。出会った当初からフレディから想いを伝えられるもすぐには付き合わなかった
- ポール・プレンター:フレディのセクシャリティを見抜き、メンバーからフレディが孤立するように誘導してきた実質的なマネージャー。メアリーの助言をきっかけに決別される
本作はフレディを中心に描かれており、主要な登場人物は妻のメアリー、クイーンのメンバーたち、同性の恋人たちというグループに分けることができます。
人生のステージごとに、出会いや別れを繰り返し、最後には最も大切な存在が誰かをフレディ自身が気づいていくというストーリーのため、ここで紹介した7人を覚えておけば全体を理解することができます。
【あらすじを紹介】「ボヘミアン・ラプソディ」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「ボヘミアン・ラプソディ」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【ロックバンド、クイーン】
- 空港で荷物捌きの仕事をするフレディは父親と微妙な関係
- パブで出会ったバンドに声をかけボーカルとして加入する
- 同時にパブで出会ったメアリーに惹かれ恋に落ちていく
- 1年後に自費でアルバムを作ったところプロの目に留まる
- 大手レコード会社のEMIと契約しテレビ出演が増えていく
- フレディがメアリーにプロポーズし同時にアメリカツアーが決まる
- この頃からフレディの中で男性への興味が強くなっていく
- 新作をオペラのようなロック・アルバム作りに挑戦するクイーン
【フレディの変化】
- ポールが突然フレディにキスしゲイの意識が強まっていく
- アルバムが完成しメインの曲は「ボヘミアン・ラプソディ」
- 6分の曲がラジオでかかるのかとEMIの重役レイが反対する
- フレディがラジオ曲に持ち込んだことで大ヒットする
- クイーンが活躍するにつれフレディとメアリーの距離が離れていく
- フレディからバイセクシャルと告白されるもゲイだ見抜くメアリー
- 離れようとするメアリーを一緒に生きたいと引き止めるフレディ
【仲間割れ】
- ポールが側にいることでフレディがおかしくなっていく
- メンバーとも溝ができていきますますポールとの仲が深まる
- フレディがホームパーティーでジム・ハットンと出会い恋をする
- ハットンは本当の自分を取り戻したら再会しようとその場を去る
- ポールの策略でフレディがマネージャーのリードをクビにする
- メンバーがリードを勝手に解雇したフレディに不信感を募らせる
- マスコミから執拗にセクシャリティを突かれ疲弊していくフレディ
- 疲れや孤独感もありソロ契約の話でメンバーと仲間割れする
【謝罪と再始動】
- ポールがメアリーやクイーンの仕事の電話を全て揉み消してしまう
- フレディは酒やクスリ漬けの日々となり体を壊していく
- メアリーの突然の訪問をきっかけにポールと決別するフレディ
- ポールがテレビに出演しフレディの私生活を暴露してしまう
- 改心したフレディはメンバーに謝罪し再びクイーンを再会
- 世界最大のチャリティライブ「ライブ・エイド」に出演が決定
- フレディが医者からエイズと診断されメンバーに告白する
- 自分の残された時間で音楽を作ると宣言しライブの成功を誓う
【本当の自分】
- ライブ・エイド当日にジム・ハットンと再会しフレディの実家へ
- 家族はフレディのセクシャリティや仕事など全てを受け入れる
- チャリティコンサートへの出演を誇り父子も和解する
- クイーンのライブは世界中を熱狂させ寄付の目標金額をクリアする
- フレディはエイズから肺炎にかかりハットンに添い遂げられてこの世を去る
本作でフレディが抱えていた最も大きな問題が「孤独」でした。
ゲイに目覚めてしまったことで、一生のパートナーと信頼していたメアリーが離れていき、メンバーそれぞれが家庭を持ち幸せになっていくことから自身が取り残された感覚に陥ってしまいます。
その孤独を埋めるために、フレディは仕事にいっそう打ち込むようになり、その支えとしてポールに依存してしまい、どんどんと悪循環になってしまいます。
どん底に落ちたフレディを救ったのは誰でもないメアリーであり、本当の自分を取り戻したフレディは、メアリーやメンバーとの絆を取り戻し、新たにハットンというパートナーも手に入れて晩年を迎えることになります。
【口コミ】「ボヘミアン・ラプソディ」の感想を分析!
ネット上には「ボヘミアン・ラプソディ」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「ボヘミアン・ラプソディ」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
『ボヘミアン・ラプソディ』観た
アメリカ70年代ロック、馴染みがないけど聴いたことのある音楽が沢山出てくる
そして最後のライヴ・エイド。音楽の力でみんなの心が突き動かされ、ひとつになる感動を自分自身でも感じ取ることができる涙が出そうだった
今までの人生の重みが詰まった、いい終わり方 pic.twitter.com/M6Ezajfx7H— AVᒧEXƎLVA (@avleXelva) November 28, 2020
パフォーマー
彼は自分をそう表したなぜ、彼らの曲は感動を与えるのか
観客と作る音楽
そして一体感生き様を見せられることで
彼らを身近に感じ心が震えた
誰かに媚びることない音楽
パフォーマー
表現者としての彼が全てだ天邪鬼で観なかった私にゲンコツ✊
泣けたよぉ pic.twitter.com/klU11YzG6B— moon (@moon_46pi) November 28, 2020
ボヘミアン・ラプソディを観た。
1人の若者の苦悩と寂しさに胸がキューとなる場面が結構あって見応えがあった。最後のシーンは圧巻。
Queenをあまり知らなくても楽しめました。 pic.twitter.com/EipwDH9ChI— スプートニク (@rain___at_dawn) November 23, 2020
今日は1日引きこもりだったので、久しぶりに見ました😊
この映画は人生で初めて3回も映画館に行った、衝撃を受けた作品です。。やっぱりROCKが大好き#ボヘミアンラプソディ#Queen pic.twitter.com/NhD6oR3eLu
— 尚美:naomi (@mionaaaaa410) November 23, 2020
本作を観たユーザーはかなり高い評価をしています。
クイーンをもともと知っている人にとっては、懐かしさや新たな発見を喜ぶ声が多いのですが、クイーンを知らなかった人にとっても本作は名作だという声が多いようです。
クイーンを知らない人でも、フレディのジェットコースターのように展開する人生や、夢を実現し大成功する人生から刺激を受けられるため、筆者としても強くおすすめしたい作品です。
【名シーン紹介】ボヘミアン・ラプソディの見どころになる名シーンを一部紹介
本作はフレディ・マーキュリーの反省を描いた作品で、彼の人生の節目にはその後の人生を大きく上下するような出来事が次々と起こります。
ここでは、その一部を紹介しますので、フレディの人生に何があったのか、少しだけ体験してみてください。
【名シーン①】自身のセクシャリズムを告白するシーン
クイーンの人気が高まり、大きな会場でコンサートができるようになってきたある日、フレディからメアリーに自信がバイセクシャルであることが告げられます。
それ以前に何かを感じ取っていたメアリーは、フレディはバイセクシャルではなくゲイであることを指摘します。
この先自分が女として愛されることがないことを悟ったメアリーは深い絶望感に涙するのでした。
【名シーン②】クイーンのメンバーと和解するシーン
体を壊し、ファミリーとの関係も疎遠になる中、メアリーの突然の訪問で大切なものに気づいたフレディは、ポールを追い出し、再びメンバーと一緒に仕事をしたいと謝罪を申し出ます。
フレディとの関係修復に前向きになれないメンバーでしたが、フレディの熱意に負けて、いくつかの条件を出した上で、クイーンの再始動に同意します。
直後、フレディの提案にメンバー一同は大きく驚きます。
その提案とは、全世界中に同時中継されるビッグイベント「ライブ・エイド」への参加でした。
【名シーン③】全世界と歌う、感動の”We are the champions”
クーンがクライマックスで歌ったのが、この「we are the champions」でした。
クイーンのファンでなくとも聴いたことがあるかと思いますが、ライブ会場も衛星で見ている人たちもお互いに肩を組み、感動の涙を流しながら一緒に歌います。
観ていて鳥肌が立ってしまう名シーンです。
【無料視聴】ボヘミアン・ラプソディ全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
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2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
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