「メカニック」(原題:The Mechanic)は、2011年に公開された、アメリカのアクション映画です。
1972年に発表された同名の作品(チャールズ・ブロンソン主演)をリメイクしたもので、2016年には続編も出ています。
主演は筆者も大好きな「ジェイソン・ステイサム」で、本作では彼のクールなキャラクターや派手で緻密なアクションなど良いところが存分に発揮されている作品です。
そんな「メカニック」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「メカニック」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽「ジェイソン・ステイサムって?」という場合は、こちらの記事も読んでください。
目次
【ネタバレ】ストーリーの全容をざっくり紹介
まずは「メカニック」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
本作のストーリー上、重要なポイントを先に伝えておくと以下の通りです。
- アーサー:完璧な仕事をこなす殺し屋
- ハリー:アーサーと旧知の依頼主
- スティーヴ:ハリーの息子
- ディーン:ハリーと同じ殺しの依頼主
本作の登場人物と人間関係は非常にシンプルです。
主人公でプロの殺し屋であるアーサーが、旧知であるハリー親子と仕事を通して奇妙に関わっていく作品です。
そのため、アーサーとハリー、スティーブに加えて、奇妙な関係性になるきっかけを作ったディーンの合わせて4名を覚えておけば全体を把握することができます。
- 裏切り者として旧知のハリーを暗殺する
- ハリー暗殺はディーンの嘘であることが発覚
- スティーヴとともにディーンを射殺する
- 復讐してきたスティーヴを車ごと爆破
本作のラストで、あなたは以下のような疑問を持つかもしれません。
- なぜレコードをかけたら家が燃えたのか?
- なぜアーサーはスティーヴが車を奪うことを予見できたのか?
これは、本作の序盤に布石があり、それをもとにプロとしての仕事をしたと考えられます。
作中37分、39分あたりでスティーヴがアーサーの車やレコードプレイヤーに興味を持っているシーンがあります。
このシーンはさらっと流れますが、アーサーの脳にはスティーヴが何に興味を持っているかインプットされています。
ガソリンスタンドで脱出したアーサーは、スティーヴが家に来ることを予見し、先回りして彼が触りそうなものに罠を仕掛けていました。
スティーヴはアーサーの思惑どおりの行動をとり、死体が転がった家を処分し、裏切り者のんスティーヴを始末できたという結末になるわけです。
【30秒でわかる】「メカニック」のストーリーを大まかに紹介!
ここではストーリー全体を30秒で理解できる程度にまとめ、大まかなストーリーを紹介していきます。
あなたが「メカニック」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1【完璧な仕事】
- 護衛された要人を事故に偽装して暗殺
- レストランでハリーと待ち合わせ
- アーサーはハリーから多額の報酬を受け取る
- 自宅でグローバル社の求人広告を検索
- メカニック募集は暗殺の依頼
2【恩師の暗殺】
- そこには恩人であるハリーの暗殺依頼
- 大きな作戦が情報漏洩によって失敗
- ハリーが金と引き換えに裏切った疑い
- ディーンの依頼をしぶしぶ受けるアーサー
- ハリーを誘導し隣のビルの駐車場へ
- 事態を悟り潔く撃たれるハリー
- カージャックに偽装して射殺
2【弟子を特訓】
- 墓地で息子のスティーヴと再開
- アーサーに殺しの技術を教えろと頼む
- 毎朝子犬と散歩してカフェにいけ
- 射撃練習も毎日行って成長するスティーヴ
- スティーヴの目の前で暗殺して見せる
3【デビュー戦】
- スティーヴの標的は別組織のメカニック
- 隙がないけどチワワと若い男が好き
- 毎朝通うことで警戒心なくナンパしてくる
- バーで睡眠薬を盛って薬殺する計画
- アーサーに対抗心を燃やして作戦変更
- 自宅首を絞めるも抵抗され格闘へ
- 大怪我しながらもなんとか標的を殺す
- アーサーから手際が悪いとだけ言われる
4【真相発覚】
- ディーンからカルト教祖暗殺の依頼
- 暗殺するも追っ手がかかり二手に別れる
- アーサーがハリーの罠で死んだメカニックを発見
- 本人から直接黒幕はディーンであると聞く
- バスの中で格闘の末、メカニックを殺す
- ディーンの刺客を全滅させ反撃準備
- スティーヴが父の仇がアーサーでことに気づく
5【裏切りの代償】
- ディーンの護衛の家で家族を拷問し居場所を聞き出す
- ディーンをおびき出し二人で射殺
- これから二人で新しい人生を送ろうと話す
- スティーヴが事故を偽装してアーサーごと車を爆破
- アーサーの自宅に向かうスティーヴ
6【一枚上手】
- レコードをかけアーサーが大切にしていた車で走り出す
- レコードの発火装置が作動し自宅が炎上
- 助手席の「間もなくお前は死ぬ」メモを見つける
- 直後にスティーヴの乗った車が爆発
- アーサーは爆発寸前で脱出し生きていたことが判明
- 「周到な準備が勝利を招く」
本作はプロの殺し屋であるアーサーの、冷徹な側面と感情的な側面の両方が楽しめる作品です。
アーサーは受けた仕事を必ずやり遂げるので、標的がたとえ恩師であっても躊躇なく殺しますし、自分に嘘をついたり裏切ったりする相手にも、(たとえそれがボスであっても弟子であっても)淡々と殺していくわけです。
一方で、人一倍繊細な感情を持っているところもあり、例えばスティーヴを弟子にするあたりでは、一度は断るもののハリーの写真を見つめて結局は受け入れてしまうあたり、仕事とはいえ恩師をその手にかけた罪悪感が強かったと思われます。
激しく華麗な暗殺シーンが目を引く一方で、殺人マシーンの繊細な感情の変化にも触れることができる名作です。
【口コミ】「メカニック」の感想を分析!
ネット上には「メカニック」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「メカニック」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
#1日1本オススメ映画
『メカニック(2011)』
ステイサム演じる殺し屋が、仕事の標的と自身を害する物を容赦無く処理していくアクション映画。
信頼関係が出来た友人相手でも、標的となれば、手を抜かずに殺しにかかる姿勢には脱帽である。
最後に一言、危ない場面を凌ぎたいなら前転しろ! pic.twitter.com/nHZsrNzy28— 水本 (@Ge1756) December 8, 2016
『メカニック』(2011)
ジェイソン・ステイサムの隠れ家。
オーディオにガレージのヴィンテージカーまで、とにかくセンスがいい。
自爆装置が付いているのもポイント高い。#映画で印象に残っている部屋 pic.twitter.com/2U1ULnsPY5
— Imran_Yash🤔 (@yash_san) October 28, 2016
▶︎メカニック(2011)完璧を理念とする殺し屋が、死んだ相棒の息子を弟子に‥1972年公開の同名作をJステイサム主演でリメイク。とにかく、ステイサム作品の中でもかなりの良作。伏線も散りばめられ、2回目以降の鑑賞はさらにイメージが変わる/殺し屋=メカニック、今度の依頼は裏がある。
— 大丈夫、映画の話。 (@ebi_dasuki) February 6, 2015
メカニック(2011)
ステイサム映画。
ステイサム映画の中では特に出来が良いやつ。
続編があるらしいけどそっちは観たことがない。— イマデウス (@antiQUOcard) August 12, 2019
あのね、ステイサムの「メカニック」(2011)を新作の予習にと観たんですよ。そしたらドチャクソ激ヤバ萌え案件で、私はどうして今までこれに出会わずに生きてきたのかと……主人公の殺し屋が恩人を殺すことになり、葛藤しつつも遂行したら、その息子に俺を殺し屋にしてくれって頼まれるんですよ!
— みーや (@miyayacco) September 18, 2016
本作を観たユーザーの多くは、筆者と同じ「ジェイソン・ステイサム」ファンだということがtwitterをみるとよくわかります。
そして、そのファンの多くが、ジェイソン・ステイサム主演作品の中でも特に優れた映画だと評価しているのが非常に印象的です。
もしあなたがジェイソン・ステイサムのファンであればもちろんですが、そうでないとしても、この作品をきっかけにジェイソン・ステイサムに触れてもらえばきっとその良さが伝わりやすいと思いますよ!
【名シーンの紹介】プロの殺し屋の鮮やかな手口!名シーンの数々
ここでは「メカニック」の中でも特にあなたに観てほしい名シーンをピックアップして紹介します。
ジェイソン・ステイサム主演作品の中でも特に評価が高い本作ですが、銃撃・格闘・暗殺のすべてかっこいい!
できることなら全部観てほしい名シーンばかりです。
【名シーン①】コロンビアの麻薬王を事故に偽装して暗殺するシーン
厳重な護衛に守られて移動する麻薬王。
一見すると全く隙がないのですが、プールで泳いでいる時に、ふと底に沈んだ時計を見つけると自ら潜水してきます。
そこを捕まえて窒息死させるわけですが、実はこれ標的の行動パターンから趣味嗜好を調べ上げた結果、プールで溺死を装うことも、時計好きだからプールに潜ってくることもすべて計算済みという完璧な計画で遂行されているのです。
まさにプロですね…
【名シーン②】※閲覧注意※スティーヴが初仕事で他組織のメカニックを始末するシーン
かなり血まみれになるので閲覧に注意してください。
スティーヴが初仕事を任されて他組織の殺し屋を暗殺するのですが、当初アーサーから授かった作戦は薬品による暗殺だったのですが、スティーヴのライバル意識で急遽作戦変更となります。
アーサーがやっていたように背後から絞殺しようと試みるとあっさり解かれてしまい、泥沼の格闘戦へ。
なんとか勝って殺しはしたものの、痕跡を残しまくっていてアーサーの仕事とは全くレベルが違う結果になりました。
いかにアーサーが優れているかがわかるシーンです。
【名シーン③】アーサーの感情がもっとも揺れ動くシーン
インチキ教祖の暗殺を辛くも済ませ、スティーヴと別れて逃走するアーサーが、偶然あるメカニックを目撃します。
それは、ハリーの裏切りによって南アフリカで殺されたはずのメカニックだったのです。
ディーンの嘘によってハリーを殺してしまったアーサーは、その憤りをそのメカニックにぶつけます。
狭いバスの中での格闘シーンとして観てもかっこいいのですが、アーサーに感情移入すると、どうしようもない怒りを感じます。
あの時笑顔で殺されたハリーが全く弁明しなかったのは、アーサーの気質を理解してなのか、迷惑をかけたくなかったからなのか、どちらにしてもアーサーを思っての行動だったと思うと泣けてきます。
【名シーン④】すべての元凶を作ったディーンを護衛もろとも抹殺するシーン
この段取りも周到ですごいです。
まず、ビル内を装った電話でディーンを脅し、護衛に連れられてビルから脱出したところ、護衛の車を潰し、ディーンの車の自由を奪うという完璧かつ鮮やかな段取り。
かなりテキパキと、時間をかけずにあっさり殺したのは、やはりプロの手口だからだと思いますが、最後に二人でディーンに向けてマシンガンを打ちまくるシーンにだけは、ハリーの敵討ちという感情が込められているように筆者は感じました。
【名シーン⑤】無言の2分半にアーサーの恐ろしさが詰まったラストシーン
アーサーをガソリンスタンドで始末したスティーヴは、アーサーの家に戻ります。
アーサーが気に入っていたレコードをかけ、2年間かけて修理していたジャガーに乗って立ち去ろうとします。
レコードが終わりに近づくと、発火装置が作動して家が爆破され、ジャガーの助手席に「お前は間もなく死ぬ」とアーサーからのメモを見つけた途端に爆発します。
そして、傍らにはハリーの銃が転がり、銃身には「VICTORY LOVES PREPARATION(周到な準備が勝利を招く)」の文字が。
すべてはアーサーが仕掛けたことだったことがわかります。
【無料視聴】メカニック全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
メカニックを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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