「コラテラル」(原題「Collateral」)は、2004年に公開されたアメリカのサスペンス映画です。
題名となっている「Collateral」は和訳すると「不運な巻き添え」という意味で、真面目なタクシードライバーのマックスがまさに不運な巻き添えにあってしまう映画です(笑)
そんな「コラテラル」はあまり有名な作品ではないものの、監督のマイケル・マンや主演のトム・クルーズやジェイミー・フォックスなど、スタッフやキャスティングがハマっているのでなかなか楽しめる作品に仕上がっています。
そんな「コラテラル」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「コラテラル」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
目次
【ネタバレ】ストーリーの全容をざっくり紹介
まずは「コラテラル」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
本作のストーリー上、重要なポイントを先に伝えておくと以下の通りです。
- マックス:平凡なタクシー運転手
- ヴィンセント:麻薬組織の殺し屋
- アニー:麻薬事件担当の検事
12年間真面目に勤務してきたタクシードライバーが、偶然乗せてしまった殺し屋に巻き込まれ、引きずり回されながらも男として成長していきます。
鍵を握る登場人物が非常に少ないのが特徴的な映画のため、タクシードライバーのマックス、殺し屋のヴィンセント、ヴィンセントの標的になるアニーの3人を覚えておけば問題なく全体を把握できます。
- 乗客のアニーに惹かれるマックス
- ヴィンセントの殺しに巻き込まれる
- アニーが標的になることを知り救出に動く
- マックスがヴィンセントとの一騎打ちに勝利
率直にいってしまうと、前半は「ん?いまいち面白くないぞ」と感じてしまいました。
ただ、最後まで観終わった時、全ては最後の30分のための布石だったことがわかります。
サスペンス映画ではあるものの、筆者は本作を「マックスが男として覚醒する」映画だと思います!
【30秒でわかる】「コラテラル」のストーリーを大まかに紹介!
ここではストーリー全体を30秒で理解できる程度にまとめ、大まかなストーリーを紹介していきます。
あなたが「コラテラル」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1【出会い】
- マックスはタクシードライバー
- タクシーにアニーを乗せる
- 誠実な人柄から二人の距離が縮む
- 別れ際にアニーが名刺を渡す
- 直後にヴィンセントが乗車
- 報酬に負けてハイヤーをすることに
2【殺し屋ヴィンセント】
- タクシーの屋根に人が落ちてくる
- ヴィンセントが殺し屋だと知る
- 死体をトランク入れ次の殺しへ
- 麻薬課のファニングが偶然現場に
- 殺されたのはタレコミ屋のラモン
- 二軒目に到着、車内に拘束される
- 助けを求めるも強盗がきてしまう
- ヴィンセントが現れて強盗を射殺
- ラモンの現場でタクシーの目撃情報
3【三人目の標的】
- 三軒目はジャズバーのオーナー
- ジャズの話で盛り上がった後射殺
- マックスの母親の病院に立ち寄る
- マックスがヴィンセントのバッグを持って逃走
- 追いつかれるもバッグを投げすてる
- ファニングが死体の共通点を見つける
- 麻薬組織の裁判の証言者が狙われている
4【仕切り直し】
- 雇い主のもとに標的の資料をもらいに行く
- 顔バレを恐れてマックスに行かせる
- ファニングが怪しいタクシーを見つける
- マックスが資料を手に入れるも尾行される
- FBIの捜査でマックスが犯人として追われる
- 二人はフィーバーというクラブに向かう
- FBIと麻薬組織も後を追う
- 三つ巴の乱戦になるも標的を射殺する
5【マックス覚醒】
- 最後の標的はダウンタウン
- マックスがヴィンセントを非難
- お前には人の気持ちなんてわからない
- 逆にヴィンセントもマックスを非難
- お前は本気でやろうとしてない
- マックスがタクシーを暴走させる
- タクシーを激しく横転させる
- ヴィンセントはその場を立ち去る
- マックスが警察に逮捕されそうになる
- 最後の標的がアニーであることを知る
6【ヴィンセントとの対決】
- 警察を倒してアニーを助けにいく
- 通行人の携帯電話を奪ってアニーに電話
- 殺し屋が向かっていることを知らせる
- 間一髪でマックスがアニーを助ける
- 地下鉄に逃げるもヴィンセントの乗る
- 連結扉を挟んで向かい合う二人が発砲
- マックスの弾が命中しヴィンセント倒れる
- マックスとアニーは地下鉄を降りて立ち去る
- ヴィンセントは静かに息をひきとる
はじめはヴィンセントのいわれるがままに運転し、ずるずると付き合ってしまうだらしないマックスですが、最後の30分に覚醒し男になります。
最後の標的を殺しにダウンタウンに向かう車内で、何に対しても本気で取り組んでいないことを指摘されると、意を決したようにスピードを上げ、車を横転させてヴィンセントの殺しをやめさせようとします。
そして、その後標的がアニーであることを知ったマックスは完全に別人となってヴィンセントと対立するのです。
前半がややマンネリな感じもしますが、最後のこの短時間で起こる変化と成長で十分巻き返せるのではないかと筆者は思います。
【口コミ】「コラテラル」の感想を分析!
ネット上には「コラテラル」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「コラテラル」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
#コラテラル #Collateral
平凡なタクシードライバーが、ある殺し屋を乗せたことで運命を狂わされる物語
穏やかな序盤~中盤以降の流れるような緊張感や独特の雰囲気、音楽が爽快
2人の奇妙な関係性、 #トムクルーズ の”危険さ”が新鮮でたまらない✨ジェイミー·フォックスの演技も良く、大好きな1本🌸 pic.twitter.com/6bIXQcfcoE
— Cecil🕴 🍖食べて😆笑って📺映画みて 🖊The ⚾️ Diaries🖊 (@luv_leonmatilda) September 30, 2019
思ったらHEATやコラテラルってほんの身近に潜んだ危険が運命を狂わせるっていう所はテロの本質でもあるのかな
ともかくマイケル・マン監督のガンアクションはマジでやべえ— タツマゲドン (@tatsumageddon) October 1, 2019
コラテラルを観た。善人タクシードライバーが一晩のうちに大事件に巻き込まれる話。物語の舞台は人口400万人、皆が互いに無関心な街、ロサンゼルス。この舞台設定が大切にされてると感じました。いつもの笑顔を封印したトム様、冷静かつ淡々と仕事をこなす姿が恐ろしく印象的でした。良作だなぁ。90点 pic.twitter.com/OVh48HgNjP
— あらんすみしー (@F8peWmIxTu7d7Li) September 28, 2019
老けたトムクルーズが見たいなぁ、と思っても本人がなかなか老けないので、そういう人は「コラテラル」(2004)を見るしかない。個人的にはこのトムクルーズが一番かっこいいと思う。 pic.twitter.com/HSM0N190nW
— Masashi MURANO (@show_murano) July 19, 2019
『コラテラル』夜の街を滑るタクシー、切れ味ある悪人と巻き添えくらった運転手との距離感が良いお味。初めの女性検事とマックスのシーン、マックスの人間的魅力伝え、客と運転手の会話から僅かにそうでなくなる感じも上手い。トムクルのテイスト違うアクション。LAの夜景の雰囲気に軽く酔う笑 pic.twitter.com/hc3pxuTQ9i
— まり (@yukari_mk0820) July 15, 2019
「コラテラル」を観た人のほぼ全員が好意的な投稿をしています。
特に評価が高かったのは「キャスティング」と「構成」についてです。
キャスティングについては、トム・クルーズについての投稿が目立ちます。
出演作品のほとんどがヒーロー役のトムが悪役を演じるという珍しさに加え、銀髪という見た目に失神しそうになるファンが多いようです(笑)
また、構成についてはラストの逃亡&アクションシーンに向けた前半の布石が深いという投稿が多く、本作のストーリーを気に入った人が多いようです。
本作はマイケル・マン監督がメガホンをとっているため、「HEAT」同様、アクションシーンへのこだわりの強さも評価されているようです。
筆者個人的には、ジェイソン・ステイサムが冒頭の1シーンにだけ登場する贅沢さで胸がいっぱいになりました(笑)
【名シーンの紹介】マイケル・マンのこだわりが詰まった名シーンの数々
ここでは「コラテラル」の中でも特にあなたに観てほしい名シーンをピックアップして紹介します。
静かな中にもリアリティと迫力のあるアクションシーンをぜひ楽しんでください!
【名シーン①】第一の標的:空から死体が降ってくるシーン
規約違反ながらも高額な報酬で一晩のハイヤーを請け負うマックス。
臨時収入が入り、上機嫌にサンドウィッチを食べていると、いきなり空から人が降ってきます。
動揺するマックスのもとに戻ったヴィンセントが冷ややかに一言、「俺は撃っただけ。銃弾が殺したんだ。」
それまでの和やかな会話から一変して、ヴィンセントが冷酷な殺し屋であることを認識させられるシーンです。
【名シーン②】第二の標的?:強盗を涼しい顔で射殺するシーン
第二の暗殺は描写されていませんが、ヴィンセントを待っている間にマックスにトラブルが起こります。
ハザードランプを点け、クラクションを鳴らして助けを呼ぶマックスに、よりにもよって強盗が近寄ってきます。
腕を拘束されているマックスはなす術なく財布とヴィンセントの鞄を盗まれるのですが、直後にヴィンセントが現れてあっさりと強盗の二人を射殺…
本当に眉ひとつ、表情ひとつ変えずに撃つ演技に背中が寒くなります。
【名シーン③】第三の標的:ジャズバーで静かに射殺するシーン
「予定より早いから一杯おごる」と、ヴィンセントがマックスをジャズバーに誘います。
ヴィンセントはジャズファンなのか、演奏中のオーナーに一杯ご馳走する、と誘います。
ジャズファン同士の楽しげな会話の最中、急にヴィンセントが話題を変えます。
それは、オーナーが裏切り者であることをヴィンセントは知っているんだ、というメッセージでオーナーの顔から一気に血の気が引いていきます。
このシーン、言葉がわからなくても表情の変化だけで理解できる、役者の力が出るシーンだと筆者は思います。
【名シーン④】第四の標的:クラブでの乱戦シーン
本作でもっとも激しいアクションシーンです。
マックスのことをヴィンセントだと思い込んだ麻薬組織とFBIは、クラブの中でもマックスを徹底的にマークします。
一方、全く問題視されていないヴィンセントは、標的の護衛を一人ずつ片付けていきます。
FBIが叫び、マックスの確保に向かうと場内は騒然となり、大混乱に陥ります。
FBI、麻薬組織、ヴィンセントとマックスが奇妙に交錯する中、ヴィンセントはきっちり標的を射殺します。
マイケル・マン監督のファンにはたまらない1シーンです。
【名シーン⑤】最後の標的:ヴィンセントとの決着!ラストシーン
男としての本能や野生に目覚めたマックスが間一髪のところでアニーを救い、ヴィンセントとから逃げます。
地下鉄に逃げ込んだマックスをアニーをヴィンセントは執拗に追い続け、とうとう逃げ場のない先頭車両まできてしまいます。
覚悟を決めたマックスはドア越しにヴィンセントと打ちあうのですが、結果はまさかのマックスの勝利。
ヴィンセントは右腹部に致命傷を負います。
マックスの覚醒に鳥肌が立ちつつも、素人のマックスとプロのヴィンセントの戦闘で、ヴィンセントが撃たれてばかりなことに少しだけ違和感を覚えたのは筆者だけでしょうか?
コラテラルが気に入ったらこれも観たい!関連作品の紹介
▼マイケル・マン監督が携わった代表作の記事はコチラ
▼トム・クルーズが出演した代表作の記事はコチラ
【無料視聴】コラテラル全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
コラテラルを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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