「ラストサムライ」は、2003年に公開されたアメリカの映画です。
明治初頭、時代の大きな変化が起こっている日本を舞台に、侍の生き様と死に様を描いた名作です。
侍という日本独自の文化を外国人はどう見ているのか。
多くの作品では誇張されたりバカにしたような描写をされる侍が、日本人が誇らしく感じることができるレベルに仕上がっている点を高く評価したい作品です。
そんな「ラストサムライ」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「ラストサムライ」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
目次
【ネタバレ】ストーリーの全容をざっくり紹介
まずは「ラストサムライ」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
時間がない場合はこの章だけで、全体像がつかめるはずです!
もしあなたが記事を読む時間もない場合は、こちらの予告動画だけでも観ていただくことをオススメします。
本作のストーリー上、重要なポイントを先に伝えておくと以下の通りです。
- オールグレン:アメリカ南北戦争の英雄。軍隊の教育で来日
- 勝元:政府の要人。維新後も侍を貫く
- たか:勝元の妹。夫をオールグレンに殺される
- 大村:政府の要人。邪魔な勝元の排除を狙う
- 天皇:志はあるが大村に逆らえない気弱な国家元首
- バグリー:オールグレンの上官。大村に雇われている
本作はアメリカ人、近代化を進めたい日本人、侍と、登場人物が3つの立場に分類されます。
そのため、それぞれの主要人物をおさえておけばストーリーの全体が理解しやすくなります。
侍を演じる役者は全員日本人で、その中には、日本の時代劇で頻繁に登場するアノ人もいるので、これまでのどの侍映画よりもリアリティが高い演技になっています。
- トラウマに苦しむアル中のオールグレン
- 元上司の誘いで軍隊を指導しに日本へ
- 早々に出撃し勝元に敗れ囚われる
- 侍を知り惹かれていくオールグレン
- 廃刀せず謹慎を命じられる勝元
- オールグレンが救出し戦闘準備へ
- 奮闘するも最新の銃器に壊滅
- オールグレンが勝元にとどめを刺す
- 官軍の兵たちも勝元に敬意を示す
- オールグレンが天皇に勝元の生き様を伝える
急速に近代化を進める日本。
その中において、日本古来の文化や生活を大切にし、侍としての生き様を貫く勝元。
近代化の陰で利益を得ている大村は、勝元を排除し、天皇を懐柔し、外国との貿易協定を結ぼうとするも、勝元の反乱を通して日本人が本来の魂を取り戻すというストーリーです。
現代に生きる私たちにも考えるところがあり、奥が深い作品です。
【90秒でわかる】「ラストサムライ」のストーリーを大まかに紹介!
ここではストーリー全体を90秒で理解できる程度にまとめ、大まかなストーリーを紹介していきます。
あなたがラストサムライを観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
「ラストサムライ」は、明治維新の中心人物である西郷隆盛が、その後の新政府に反乱を起こした西南戦争がモデルになっています。
そう考えて観てみると、新政府は元老院、西郷隆盛は勝元に置き換えることができるためより一層理解しやすいと思います。
また、アメリカ人が描く日本やサムライが、きちんと研究され、理解された描写になっていることも見どころの一つであり、筆者は感動しました。
【口コミ】「ラストサムライ」の感想を分析!
ネット上には「ラストサムライ」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「ラストサムライ」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
小雪は国宝級の美女…ラストサムライの時とかマジで美しすぎて何回も巻き戻したりしてたからね…好みのタイプすぎる pic.twitter.com/RpEaryiNQ2
— ぱんけーきは愛花に会えた (@pancake_610) April 4, 2019
ケン・ワタナベ
ラストサムライで士族側を束ねる西郷隆盛っぽい役は、何度見てもカッコ良い。
#好きなおじさん呟いてtlをおじさん祭にする pic.twitter.com/97MKnge22B
— コウ@山雅/水戸応援しとります (@KouZc31s) March 28, 2019
私選ベストオブ桜俳優のラストサムライのトムちゃん😊#さくらの日 pic.twitter.com/yuErxj6nDc
— குமொசுகெ🐹星のように生きようぜ (@kumosuke55) March 27, 2019
トム・クルーズ主演の「ラストサムライ」に登場する忍者軍団、ツッコミどころが多いし批判も受けてたけど監督を始めとした米スタッフの「わかってる。いろいろ間違いだらけなことはわかってる。だけど俺たちはニンジャをどうしても撮りたかったんだ!」という主張でそのまま押し切ったって話し大好き pic.twitter.com/SXFfsIWBev
— けるちゃ (@kerutya) January 11, 2019
『ラストサムライ』見た
戦さのシーンは、息を吸うのを忘れてしまうくらい見入ってしまいました。
今日は、晴れましたね。
気分良いです^ ^#ラストサムライ #映画 #movie pic.twitter.com/TdLJ2kBRfV— 山谷花純 (@minmin12344) September 18, 2018
まず驚くべきは、公開から15年以上経っているのに、未だに「ラストサムライ」についての投稿が多いことです。
各種動画サービスでも観れるようになったことで、再び人気になっているのだと思われます。
そして、その評価の内容ですが筆者が調べた限り「ラストサムライ」について不満足やネガティブな投稿は全く見当たりませんでした。
分析の結果、「出演者の評価」「日本人や侍の描写」「迫力の戦闘シーン」について触れているコメントが特に多いようです。
特に日本人の描写については、しっかりと勉強し正しく描いてくれている点は本当に評価できると思います。
監督がどうしても登場させたかった忍者だけは違和感を隠しきれませんが(笑)
【名シーンの紹介】迫力の戦闘シーン&切ない侍の心
ここでは「ラストサムライ」の中でも特にあなたに観てほしい名シーンをピックアップして紹介します。
これは本当にアメリカの映画なのか?と思ってしまうほど、日本の時代劇さながらの合戦シーンになっています。
また、ラストシーンでは、現代に生きる私たちも考えさせられる名言が登場します。
ぜひ観てください。
【名シーン①】監督のこだわり、忍者vs侍
皆がくつろぐ宴会の席で、大村が放った刺客が勝元に襲いかかります。
オールグレンも戦闘に参加し、なんとかピンチを切り抜けます。
このシーン、戦闘の迫力はすごいのですが、違和感が残ります。
それは、「この時代に忍者っているんだっけ」です(笑)
エピソードとして、時代背景が異なることは十分承知した上で、監督がどうしても忍者を入れたかったようで、このシーンが実現したようです。
ものすごいこだわりの上で完成しているシーンなので、ぜひ観てください。
【名シーン②】官軍VS侍の死闘
いよいよ衝突する官軍と侍。
数は侍が圧倒的に不利であるものの、火攻めやら伏兵やらと様々な仕掛けで互角以上に渡り合います。
そして、そこで散っていく男たち。
もっとも胸にぐっとくるのは、オールグレンの護衛監視役をしていたボブ(オールグレンが勝手につけた名)の死です。
敵の狙撃に気づかないオールグレンの盾になって散っていくボブ…
それまでオールグレンの呼びかけにも一度も答えたことのないボブが、ためらいなくオールグレンの代わりに撃たれて死ぬ姿に侍の心を見ました。
【名シーン③】壮絶!勝元の最期!
圧倒的不利は承知で最後の特攻を仕掛ける侍たち。
そんな侍たちに大村は新型の銃(ガトリングガン)の使用を命じます。
次々と連射される銃弾が仲間の命を奪っていきます。
勝元もオールグレンも被弾し、終わりを悟った勝元はオールグレンに殺してくれと頼みます。
オールグレンは断りますが、勝元から自分の名誉のために頼むといわれると断れず、勝元にとどめを刺します。
勝元の潔い最期を見た官軍の兵士たちはその場で脱帽し、跪き、深々と頭を下げるのでした。
この戦いで侍は滅びましたが、侍の心は官軍の兵士たちに伝わったと筆者は思います。
【名シーン④】感動のラストシーン
アメリカとの通商交渉の調印の席にオールグレンが現れ、天皇に勝元の刀を献上します。
前回、勝元が同じことをした際に受け取らなかった天皇が、勝元の最期を知り、その刀を手に取ります。
大村の反対を押しのけ、この内容では調印できないとアメリカ人を突っぱねるのです。
これ、本当にアメリカ人が作ったのか?と思ってしまうほど日本目線なのが素晴らしいですね。
そこで天皇がいったコメントが、今の私たちにも当てはまる、とても深い内容なので全文を掲載しておきます。
私たちは何者で、どこから来たのか、考えさせられますね。
朕の望みは日本国の統一だ。
強力にして独立を誇る近代国家を確立したい。
我々は鉄道や大砲や西欧の衣服は手に入れた。
しかし、日本人たること忘れてはならぬ。
この国の歴史と伝統を。
【無料視聴】ラストサムライ全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
ラストサムライを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。