「ダークナイト ライジング」は、2012年に公開されたアメリカ・イギリスの映画です。
原作はアメコミの「バットマン」で、クリストファー・ノーラン監督作品の第三弾であり、シリーズ完結作品です。
初代「バットマン」のリブートとして新たに作られた本シリーズは、派手なアクションだけでなく、ヒューマンドラマの要素も強いため、大人向けのバットマンといえる作品です。
そんな「ダークナイト ライジング」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「ダークナイト ライジング」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
※前作「ダークナイト」の記事はコチラ
目次
【ネタバレ】ストーリーの全容をざっくり紹介
まずは「ダークナイト ライジング」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
時間がない場合はこの章だけで、全体像がつかめるはずです!
もしあなたが記事を読む時間もない場合は、こちらの予告動画だけでも観ていただくことをオススメします。
本作のストーリー上、重要なポイントを先に伝えておくと以下の通りです。
- ブルース:莫大な遺産を受け継いだ富豪。バットマン
- アルフレッド:ウェイン家の執事。
- ゴードン:ゴッサムの市警本部長
- フォックス:ウェイン社の会長。ブルースの協力者
- セリーナ:女泥棒。度々ブルースを騙す
- ブレイク:正義感の強い警察官でバットマンの理解者
- デント:市民の英雄。恋人の死で殺人者に変貌
- ミランダ:ウェイン社の社長。実はラーズの娘
- ベイン:傭兵。ラーズから破門された元教え子
本作は、前作「ダークナイト」でデント検事の罪をかぶり、ひっそりと暮らしていたブルースがベインの登場により再びヒーローとして立ち上がる物語です。
シリーズでは珍しく「意外な黒幕」というサスペンス要素を取り入れた作品で、登場人物が複雑に絡み合うため少々多いのですが10人近くの登場人物を覚えておいてほしいところです。
- デントの事件から表に姿を見せないバットマン
- ベインとの戦闘でバットマンが瀕死に
- ウェイン社の核爆弾を奪い街の治安を崩壊させる
- 再び奮起したバットマンが形勢逆転
- 予想外の黒幕の登場に核爆発のピンチに
- 核爆弾をぶら下げたバットが沖で爆発
本シリーズはもともと他のヒーローと違って明るさや爽やかさは一切ないのですが、本作「ダークナイト ライジング」はシリーズの中でもっとも暗く、重い仕上がりになっています。
ベインという最強の敵に対して、やられ続ける警察とバットマンが見ていると、どんどん絶望的な気持ちになっていきます。
おまけにパートナーになりかけたセリーナに裏切られたり、唯一の味方だったアルフレッドとは喧嘩別れするし、レイチェル以来久しぶりに恋に落ちたミランダが黒幕だったりと、人間不信になるレベルです。
そんな本作は、悪者を懲らしめるだけの単純なヒーローものに飽きたあなたにぜひオススメしたい名作です。
【90秒でわかる】「ダークナイト ライジング」のストーリーを大まかに紹介!
ここではストーリー全体を90秒で理解できる程度にまとめ、大まかなストーリーを紹介していきます。
あなたがダークナイト ライジングを観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1【ブルース】
- ベインがパヴェル博士を誘拐
- デントの死から8年が経過したゴッサム
- 街は平和になりバットマンは姿を現さない
- ブルースの家からセリーナがネックレスを盗む
- 狙いはネックレスじゃなくブルースの指紋
2【下水道の秘密】
- 孤児院を卒業した子供の死体が下水道から
- 下水道には仕事があるという噂
- ゴードン率いる警察が下水道へ
- ゴードンが拉致されベインの元へ
- 重傷を負いながらも間一髪で下水道から脱出
- ブレイクがブルースにバットマン復活を要請
- 舞踏会でセリーナからネックレスを奪還
- ベインは影の同盟を破門された異端児
3【追われるバットマン】
- 証券取引所をベインたちが襲う
- 目的は盗むじゃなくプログラムを入れること
- ベインの闘争をバットマンが現れて阻む
- 副本部長はベインではなくバットマンを追う指示
- 路地に追い詰められるも「バット」で脱出
4【アルフレッドとの別れ】
- セリーナがダゲットの家に潜入
- 犯罪履歴を消せるクリーン・スレート探してる
- ベインの手下に追われるところをバットで救出
- バットマン復帰に反対のアルフレッド
- レイチェルの真実で口論し喧嘩別れになる
5【ブルースの破産】
- ベインのプログラムで破産したブルース
- 会社をダゲットから守るためにミランダを社長に
- ベインを叱責するダゲットが殺される
- ダゲットの建設会社が下水道の工事を独占している事実
- ベインに会わせるようセリーナに依頼
6【奪われた核爆弾】
- 裏切られベインに叩きのめされるブルース
- 地下の工事はウェイン社の試作品倉庫に入るため
- ブルースはベインがいた刑務所に囚われる
- ベインがフォックスやミランダたちを地下へ
- ブルースが隠していた核融合炉施設に到達
- パヴェル博士が核爆弾に改造する
- 副本部長が指揮して警察全員で地下に突入
7【動き出すベイン】
- ベインが下水道をプラスチック爆弾で封鎖
- 街にかかる橋も一つを残して爆破
- スタジアムにベインが現れ博士を殺す
- 爆弾の存在を明かし市民の混乱を煽る
- ベインによってデントの真実が暴露される
- 囚人を解放し貧困層と一緒に軍隊を作る
- ゴッサムに戻る決意をするブルース
- 核爆弾はあと23日で爆発する
- 体は戻ったものの壁を超えられないブルース
- 死を恐れないことが弱さと気づき登りきる
8【ヒーローの帰還】
- 爆発前日の残り18時間
- 核爆弾を止めるには炉心装置に爆弾を戻す必要
- ゴードンのピンチを救う形でブルースが復帰
- ブレイクが地下の警察官を解放
- ベインはミランダを連れて市庁舎に立てこもる
- 警察を引き連れて市庁舎を総攻撃
- セリーナにバットポッドを託して市民を逃す
- 再び裏切るかもしれないけど信じる
9【黒幕の裏切り】
- ベインとの一騎打ちで競り勝ったブルース
- 突然ミランダから脇腹を刺される
- ラーズの子供はベインではなくミランダだった
- ゴードンが間に合って起爆装置は向こう
- 爆発まで残り11分
- ベインに殺されかけるもセリーナが救出
- 爆弾を積んだトラックにミランダのタンブラー
- あと一歩のところでミランダが炉心装置に水を流し込む
10【ヒーローの死とその後】
- ブルースが爆弾にケーブルつけてバットで沖へ
- バットごと核爆弾が爆発
- ブルースの葬儀でアルフレッドが自分を責める
- 管財人によって資産の振り分け
- ネックレスが行方不明になっていることがわかる
- バットに自動操縦のプログラムが入っていたことが発覚
- アルフレッドがイタリアでブルースとセリーナと再会
主人公は報われないことが多いアメコミの中でも、特に主人公がかわいそうな思いをするバットマンですが、本作はラストシーン意外ほぼ全て悲しい気持ちになります。
最後には驚く仕掛けもあるので、大人向けのアメコミヒーローをぜひお楽しみください。
【口コミ】「ダークナイト ライジング」の感想を分析!
ネット上には「ダークナイト ライジング」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「ダークナイト ライジング」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
#映画覚書
『ダークナイト・ライジング』
「ヒーローはどこにでもいる 少年の肩に上着を掛け世界の終わりではないと励ますような男だ」。ゴードンこそがブルースにとってのヒーローだったという事実に心が震えるような感動を覚える。世界を救うのも一人の少年の心を救うのも、きっと尊さは同じなのだ。 pic.twitter.com/2uilnX3Cj1— レナード (@Leonard_3104) May 19, 2019
『ダークナイト・ライジング』を観て満足なサンデーナイト。
あぁ、、、アンハサウェイのキャットウーマンって最高だよね。#クリストファーノーラン— こも (@mottocomo) May 12, 2019
『ダークナイト・ライジング』
三部作の最終章!時間が長い…。長いけれど、あれよあれよとストーリーが進んでいって、全く飽きさせない。アルフレッドの最後のあのシーンが泣けた。。ずっとそばにいてくれてありがとう…!!…と、ブルースの代わりに叫びたくなった😭
誰でもバットマンになれる✨ pic.twitter.com/Fj13X8xXTc
— ひーちゃん (@kuragenifu_sen) October 4, 2018
◎就任演説で、ダークナイト・ライジングのベインの台詞を引用
◎ダークナイト・ライジングでウェイン産業本社に使われたのはトランプタワー
◎財務長官に、BvSやスーサイド・スクワッドの製作会社の設立者を起用
トランプ政権はバットマン政権になる可能性が出てきた。
— 柳生玄十郎 (@genjyuro) January 21, 2017
ダークナイト・ライジング観ました
2時間の映画すら観たことないのに2時間40分なんて観れるかよと思ってたけどあっという間だった
伏線が露骨すぎるシーンとかもあるけど、大金かかってる映画が好きなので個人的にはすごく良かった— タルタル (@licky_7b) November 10, 2018
本作についての投稿を見ると、ストーリーについては賛否両論分かれるようです。
特に前作「ダークナイト」を観たファンの中には、続編に対しての期待を強く持っている人が多く、「イメージと違った」という投稿が多くありました。
裏を返せば、それだけのめり込んでいる人が多いともいえそうです。
好意的な投稿には特に「ストーリー」と「キャスティング」についての内容が多く、ストーリーは「誰でもヒーローになれる」というメッセージが、キャスティングについてはベインを演じるトム・ハーディーや、セリーナを演じるアン・ハサウェイの起用を好意的に受け止める声が多くありました。
【名シーンの紹介】基本的にピンチ!名シーンの数々
ここでは「ダークナイト ライジング」の中でも特にあなたに観てほしい名シーンをピックアップして紹介します。
本シリーズのバットマンはダークヒーローとして描かれているため、いいことをしているはずなのに、やり方が荒っぽいシーンが見どころです!
【名シーン①】最初からど迫力!オープニングの飛行アクション
オープニングでベインが登場するシーン。
パヴェル博士を確保したCIAが、博士の誘拐を狙った犯人たちを飛行機の中で尋問します。
後からわかりますが、この時CIAに3人の身柄を引き渡したのはベインの部下ですね。
CIAの飛行機よりもさらに大きな飛行機で宙吊りにし、翼をもぎ取って最後は墜落させる…
これ、撮影の難易度も相当高くないかと感心するシーンです。
【名シーン②】バットマン復帰シーン
ブレイクから懇願され、ベインの証券取引所襲撃に立ち上がったバットマン。
バットポッドにまたがり、バイクで逃走するベインたちを追いかけます。
武器は本作で初登場するEMPブラスターで、ライフル型の武器を発射すると電気系統をショートさせることができるみたいです!
実際にバットマンの登場時にトンネルの中が一瞬暗くなったり、逃走するバイクが火花を散らして止まったりするのはこの効果です。
せっかくベインを逮捕できそうだったのに、手柄と名声に目がくらんだ副署長がベインではなくバットマンを逮捕するように指示を出してしまいます。
このあたりは、実際にアメリカで起こっていることを皮肉っているのかもしれません。
路地に追い詰められ、早速ピンチか?と思った次の瞬間、新型の乗り物「バット」で脱出して一安心のシーンです。
【名シーン③】希望と絶望が同時多発で起こるシーン
黒幕として動き出したミランダをブルースとセリーナで追いかけるシーン。
核爆弾を積んだトラックと、それを護衛するタンブラーが2台。
しかもタンブラーはブルースが使っていたものよりもかなり武装されていて、1台は誘導ミサイルをたくさん打てるという、もはや兵器です。
ようやくミランダを追い込むみ、現場に希望が芽生えた次の瞬間、炉心装置を水浸しにされてしまいます。
また、同時に市民を街から逃がそうとするブレイクにも希望と絶望が。
唯一生き残っている橋から孤児院の子供たちを逃がそうとするブレイクに対し、橋の警備をしている警察は威嚇射撃をして止めようとします。
「一人でも渡ったら爆発する」というベインの脅しはもう古い情報なのに、現場の警官は上司の指示をただ守り、橋を爆破してしまいます。
希望と絶望を凝縮したシーンです。
【名シーン④】自己犠牲の精神!クライマックスシーン
爆弾の停止が不可能と悟った直後、ためらいなくその爆弾を現場から離そうとするブルース。
引き留めようとする周囲に対して、固い決意で淡々と準備していきます。
飛び立つ直前、正体を教えてほしいと頼むゴードンに、「自分はヒーローではない、だれでもヒーローになれる」と言い残してその場を去ります。
そこでゴードンは、バットマンの正体がブルースであることを悟ります。
間も無く爆発する爆弾を抱え、名前も名乗らず、ただただ街を救うためだけにとった行動に対して、涙をこらえきれないシーンです。
【名シーン⑤】感動と安心のラストシーン
クライマックスシーンでブルースが死に、脱力しながら観ていたラストシーン。
まずは大まかなあらすじがこちらです。
- ブルースの葬儀でアルフレッドが号泣
- 不動産以外はアルフレッドが相続
- 屋敷は街に寄付、ただし孤児院としてのみ使用可
- バットは半年前にブルースが自動操縦に修正していた
- 真珠のネックレスが行方不明(位置情報がわかる)
- アルフレッドの旅行先でブルースとセリーナに再会
- バットマンの基地にロビン(ブレイク)が到達
ん?ブルースって生きてるの?それとも人違い?
いろいろな憶測を呼びそうですが、ブルースは生きていたようです。
まず、バットの整備でブルースが半年前から自動操縦のプログラムを入れていた点。
これで核爆弾が爆発した瞬間にブルースが搭乗している必要がなくなりました。
次に、母の形見のネックレスです。
筆者の見逃しがなければ、あのネックレスはセリーナに盗まれた後、舞踏会で回収していますよね。
そしてあのネックレスにはGPSがついています。
居場所を特定できるネックレスを家から持ち出す、そしてそのことを知っているのはアルフレッドだけだとすると、ブルースは生きていて、アルフレッドがそれを追いかけたと考えるのが自然です。
生きててよかった!と喜べるシーンです。
【無料視聴】ダークナイト・ライジング全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
ダークナイト・ライジングを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。