「ラストベガス」(原題:Last Vegas)は、2013年に公開された、アメリカのコメディ映画です。
この映画のすごいところはなんといっても豪華なキャスティングです。
主役の4人組には、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマンという超大物に加えてマイケル・ダグラス、ケヴィン・クラインといった有名どころを揃え、これだけでどんな作品でも名作になってしまうような顔ぶれです。
内容についても、多少の下ネタは愛嬌の範囲だとして、何年経っても変わらない男の友情や純粋な男女の愛情を描いた、観ている誰もが爽やかな幸せを感じることができる作品です。
そんな「ラストベガス」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「ラストベガス」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマンの出演作品
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「ラストベガス」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- ビリー:”4人組”の一人。60歳を超えて若々しい見た目と、若い彼女を持つ。過去の確執でパディと不仲になっている。
- パディ:”4人組”の一人。最愛の妻ソフィを亡くしてからは塞ぎ込んで人との付き合いを絶ってしまう。特にビリーを嫌って避けている。
- アーチー:”4人組”の一人。息子夫婦と孫と幸せに暮らすも、脳梗塞の発作をきっかけに行動が制限されすごレスに感じている。
- サム:”4人組”の一人。フロリダで隠居生活を送るも、妻から生気がないと指摘される。
- ダイアナ:ラスベガスのバーで歌う初老の美しい女性。ビリーとパディが思いを寄せる
- ソフィ:幼い頃からビリーとパディが想いを寄せるもパディと結婚する。ソフィの葬儀をきっかけに二人が不仲になる
本作では、ビリーとパディの確執がメインであるため、二人の関係に大きな影響を与える、ダイアナとソフィという二人の女性を覚えておけば大筋を理解することができます。
ただ、本作の魅力として脇役であるはずのアーチーとサムにも4人組とは別のところに「確執」を持っていて、ちゃんと克服するわけですが、これがけっこう感動できるので筆者としてはアーチーとサムにも注目することをおすすめします。
【ざっくり】「ラストベガス」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「ラストベガス」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1【歳をとった4人組】
- サムは高齢者とプールでエクササイズ
- アーチーは息子から体を心配され自由がない
- パディとソフィの死後塞ぎ込んで家に閉じこもる
- ビリーは若い恋人にプロポーズしベガスで結婚式
- 4人組で集まって結婚前夜のお祝いをすることに
- 生気がないサムは妻からベガスでの浮気を許される
- アーチーは息子に嘘をついて家の窓から抜け出す
- サムとアーチーが嫌がるパディをベガスに連れ出す
- ビリーとパディは再会してすぐに言い合いになる
2【ダイアナとの出会い】
- ホテルのバーで歌うダイアナに4人が釘付けになる
- パディとビリーの不仲の原因はソフィの葬式
- アーチーがカジノで大勝ちしてホテルがスイートを用意
- パディがダイアナに惹かれ一人で会いにいく
- 失意のあなたをソフィは望まないと助言される
- 3人が結婚前夜の盛大なパーティーを企画することに
- ビリーがダイアナに唯一愛した女性がソフィと話す
- お互い好きだったがパディの方が合うから譲った
- ダイアナはビリーのことが好きなってしまう
3【衝撃の事実】
- 前夜祭が始まり心からパーティーを楽しむ4人
- サムは若い女性にモテて二人でベッドルームへ
- アーチーは息子に本音を伝え二人で飲むことに
- パディからダイアナが好きだと聞かされるビリー
- ダイアナがパーティーにくると二人が同時に迎えに
- ビリーがパディを部屋の水槽に突き落とす
- ビリーがダイアナにパディを頼むと伝える
- ダイアナがソフィーとのことを繰り返すのかと反論
- 二人の話をパディが聞いてしまい飛び出すパディ
4【本当の気持ち】
- 翌朝プールサイドのビリーをパディが訪ねる
- 女性の気持ちは指定できると思うなと指摘する
- パディがビリーをプールに突き落としリサのもとへ
- ビリーは君を愛してないと伝え結婚が破談になる
- ビリーがソフィの葬式に行かなかった理由を初めて明かす
- 本心を知ったパディがビリーを許し仲直りする
- ビリーがダイアナのバーに行き愛を告白する
- 58日後、ビリーから3人にダイアナとの結婚の電話
幼少期から深い絆で結ばれていた4人組ですが、ビリーとパディの関係がパディの妻ソフィの葬式をきっかけにこじれます。
ソフィはすでに亡くなっている人物であるため、作中には登場しないのですが、本作はソフィの存在が中心となって展開していきます。
なぜビリーとパディは不仲なのか?不仲のきっかけになったソフィの葬式になぜビリーは行かなかったのか?なぜビリーは結婚するのか?など、重要な鍵を握っているソフィとビリーやパディがどう関わっているのか注意して観ることをおすすめします。
さらに深堀り!ラストベガスの疑問点を先回りで解説
本作をひととおり観終わると、「ん?そういえば何であそこで・・・」と疑問に思うシーンがいくつかあると思います。
ここでは、そんな疑問点を先回りしてピックアップし、解説していきます。
一部推測を含みますが、その場合は何を根拠にそう推測したかまで掘り下げて説明します。
※あなたがまだ本作を観ておらず、ネタバレを知りたくない場合はこの章は飛ばしてください。
ビリーとパディはなぜ不仲になったのか?
パディがビリーに怒っているのは、ソフィの葬式に来なかったからであると序盤に本人の言葉でもあるためわかリマス。
では、なぜビリーが葬式に参列しなかったのかは少し解説が必要です。
終盤のシーンで「みんなが歳をとって別れがつらかった」とありますが、リサにプロポーズした葬式も友人のものでありビリーは参列しています。
ここは、「ソフィが特別な存在だから別れたくなかった」が正しいと思われます。
終盤のダイアナとの会話でも、生涯で唯一愛した女性がソフィであることをビリーは認めており、リサと結婚しようとする今でもソフィ以外の女性を愛したことがなく、気持ちを引きずっていることがわかります。
なぜそこまで忘れられないのか?それは、ソフィは本当はパディではなく自分を選んだことをビリーは知っているからです。
お互いを想いあった最愛の女性の死を認めたくない、立ち会えない気持ちがなんとなくわかる涙の背景です。
なぜパディはビリーにリサを愛してるのかと聞いたのか?
「リサを本当に愛しているのか?」という言葉は、作中に2回使われていますがその真意が描かれたシーンはありませんので推測にはなりますが解説します。
パディの真意を推し測るのに重要なヒントは、この言葉が使われたシーンが2回とも「パディがビリーと仲直りしようとした」タイミングだということです。
(1回目はクラブでビリーのピンチをパディが救った翌日、2回目はソフィの気持ちを確信したラストシーン)
つまり、この言葉にパディの悪意はなく、大切な親友を想っての言葉であることがわかります。
パディはビリーのソフィに対する気持ちを知っていました。
そして、その想いを引きずっていることも知っていたため、愛がない結婚をしようとしている親友が幸せになれないことを心配してかけた言葉であると考えるのが自然だと筆者は思います。
ぶっきらぼうで荒っぽいパディですが、本当に友達想いなんだとわかります。
アーチーとサムが抱えた確執とはなんだったのか?
ビリーとパディに比べてやや脇役の二人ですが、ラスベガスにきたことでそれまで抱えていた確執を解消します。
まずはアーチーですが、彼は脳梗塞で倒れて以来、息子から無理をしないように厳しく言われます。
もちろん、愛情からくるものですが、本来酒やダンスが好きなアーチーにとって自由を奪われて、元気がなくなってしまいます。
それが、この旅行を通して自分らしさを取り戻し、ついには追いかけてきた息子に自分の意志をしっかりと言葉にし、和解します。
一方のサムは、隠居生活で自分の男としての自信と妻への女性としての気持ちを失ってしまいます。
浮気を許され、男としての自信が取り戻せそうになった瞬間、妻への気持ちを取り戻します。
二人を中心に2回目を観るのも面白いのでおすすめします。
【口コミ】「ラストベガス」の感想を分析!
ネット上には「ラストベガス」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「ラストベガス」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
久しぶりにテレビで映画観たやで
「ラストベガス」
じーさんたちが最後のバチェラーパーティーにラスベガスへ!
ニヤニヤほっこり😊
男って何歳になっても頭の中子ども(笑) pic.twitter.com/E8EqfaBgt0— ヘロオカ (@nanaokananahero) June 7, 2020
『ラストベガス』
老いても気持ちだけは子ども時代から変化のない友人たちが、ラスベガスを舞台に大騒ぎする一夜を描き出す🌃
いくつになっても仲間はいいなと思える作品。将来こういった歳の取り方がしたいと思えるコメディでした🎬
ロバート・デ・ニーロをはじめ、豪華メンバーの共演も見所です👏😊 pic.twitter.com/Tzwnjya2XV— みーや@映画とアニメ好きな君へ (@miiya_eiga) June 3, 2020
今日はラストベガス!
いくつになっても無敵の4人組!
俺も年取ってもこんな風に仲のいい人を見つけたいな。
やっぱ友情っていいね。
持つべきものは友情。誠意と友情は嘘をつかない pic.twitter.com/RYNKyTLam4
— SHUNTA(仮) (@techi_inori_22) June 2, 2020
ラストベガス(2013)
おじいちゃん達の友情を描いたコメディ映画で面白い🤣
ふんだんなコメディ要素とアップテンポな音楽が合わさってどんどん楽しくなります!
回転ベットで声出して笑いました笑シリアスな所も大人の色気も👍#映画でつながる #洋画 pic.twitter.com/NvUeA8VX8T
— チベットモンチー (@murarin25) May 31, 2020
自粛してる人に僕のおすすめ映画紹介。
「ラストベガス」
58年来の親友同士の4人。彼らの中で
唯一の独身が年下の恋人と結婚することになり仲間たちがラスベガスに集結する…。
この映画は僕の友達に見てほしいなー😂
僕らもいろいろあって
みんな年取ってもずっと友達でいましょう🤗 pic.twitter.com/Bpls0j6QVy— K。 (@katsuma_world) May 31, 2020
本作を観たユーザーはほぼ全員満足度の高いコメントを投稿しています。
特にキャスティングの豪華さや、大人の友情に共感する声が多く、幅広い層が満足できる作品であることがわかります。
個人的には、ロバート・デ・ニーロとモーガン・フリーマンが出演している作品はどれを見てもハズレがないと思っています。
【名シーン紹介】笑えてほっこりする!数々の名シーンを一部紹介
本作は全体を通してほっこり感動させられるシーンや、笑えるセリフやシーンが数々あり、全ては紹介しきれないため、これだけは!という筆者おすすめのシーンを紹介します。
あなたが少しでも興味を持つようであれば、全編を通して観ることをおすすめします。
【名シーン①】アーチーが窓から飛び降りるシーン
本作で最もコメディらしく笑えるシーンがこちら。
ビリーの結婚祝いにラスベガスを目指すアーチーですが、アーチーの体を心配する息子には言い出せずにいます。
サムが迎えにくる当日の朝、ベッドで仮病を使ったアーチーは息子が部屋から出ていくと、予め用意した荷物を手に、窓枠に腰をかけ、意を決して家の外に飛び出すのでした。
【名シーン②】アーチーが心からダンスを楽しむシーン
4人の中でもっとも大人しい存在のアーチーがパーティーを存分に楽しみます。
ビリーとパディは恋を楽しみサムは浮気と、3人ともわかりやすい欲を出す中で、酒とダンスを我慢してきたというなんとも欲のないサム。
セクシーなお姉さんからゲイまで様々人と踊っていきます。
老体なので激しいダンスではないものの、なんとも味があって、楽しんでいるのが伝わってきます。
【名シーン③】みんなが幸せなエンディングシーン
ラスベガスで別れてから2ヶ月後、再びビリーからアーチーとパディに電話が入ります。
この時、ビリーが結婚して幸せを手に入れるだけでなく、電話を受けた4人全員が生活を一変させているのがわかり、幸せな気持ちになるシーンです。
パディは遠ざけていたお隣さんとお出かけするところで、新しい恋をするのか?と期待させられます。
アーチーは孫とブランコで遊んでいて、一見すると普通の生活なのですが、息子から止められることなく自由に動けていることがわかります。
(ちなみに着信音はシーン①で紹介したダンスの曲。よっぽど楽しかったんですね)
最後にサムは電話に出ないのですが、それは奥さんと愛し合った直後だからであり、バイアグラを使わなくてもできたというセリフもあります。
4人それぞれが幸せを手に入れてこの上なくハッピーな終わり方です。
【おまけ】本作に隠れた出演アーティスト
本作には2組のトップアーティストが出演しています。
「LMFAO」と「50cent」です。
二人とも20〜30代に人気があるアーティストであり、本作が幅広い層に向けて作られた映画であることがわかります。
ここでそれぞれの代表曲を紹介しておきます。
【無料視聴】ラストベガス全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
ラストベガスを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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