「マイ・インターン」(原題:The Intern)は、2015年に公開された、アメリカのコメディ映画です。
立ち上げまもないベンチャー企業が、場違いな高齢者インターンを受け入れたことから、社員個人や会社の人間関係に様々な変化と成長が生まれるというストーリーです。
主演は、可愛すぎる「アン・ハサウェイ」と渋すぎる「ロバート・デ・ニーロ」をキャスティングで、歳の差もイメージも大きく離れた二人が生み出す絶妙な雰囲気は、どの年代が見ても思わず共感してしまうこと間違いなしで、筆者は今年観た映画のベスト3に入る名作だと思いました!
そんな「マイ・インターン」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「マイ・インターン」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「マイ・インターン」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- ベン・ウィテカー:ファッション通販会社「アバウト・ザ・フィット」でインターンとして働く高齢の元ビジネスマン。世代格差に戸惑いながらも徐々に周囲からの信頼を集めていく。
- ジュールズ・オースティン:「アバウト・ザ・フィット」の創業者。会社の急成長に社員や家族とのバランスがとれなくなっていることに悩んでいる。
本作では、多くの登場人物が活躍するものの、基本的にはベンとジュールズを中心に展開していきます。
二人の変化や成長に周りの人物たちが小さく影響していくため、脇役の存在は欠かせないものの、あなたが頭に入れておくべき登場人物はべんとジュールズの二人で十分です。
そのくらい、本作における二人の存在感は大きいということですね。
「マイ・インターン」のストーリーをまとめて紹介
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「マイ・インターン」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1.【新しい世界への挑戦】
- ベンは奥さんに先立たれてポッカリ胸に穴が空いてる
- ファッションECの会社から高齢者インターン募集
- ジュールズはアバウト・ザ・フィットの社長で超多忙
- ベンが面接で世代格差を感じながらも採用になる
- ジュールズは老人が苦手で親とも関係が悪い
- ベンは翌日の出社を楽しみにしっかり準備をして寝る
- ジュールズ直属になったベンは周囲から気の毒にと言われる
- ジュールズとの面談はわずか2分で指示はメールすると言われる
- ベンがどれだけ待ってもジュールズからのメールはこない
2.【ジュールズの苦悩】
- めげずに周囲の仕事の手伝いやプライベートの相談に乗るベン
- 会社は投資家に外部からCEOを迎えるよう助言を受けている
- 会社の急成長やジュールズのワンマンで現場がパンクしかけている
- ジュールズは自分に上司ができる抵抗感が強く深く悩む
- ベンのクラシックな考え方をみんなが認めて影響を受け始める
- ベンが車内のマッサージ師のフィオナと出会い惹かれ合う
- ジュールズの運転手が飲酒を発見したベンは運転手を交代する
- CEO選びは難航し疲れるジュールズをベンが優しくねぎらう
3.【ベンの活躍】
- ジュールズの夫マットは仕事を辞めて主夫をやっている
- 運転手が行方不明となり早朝からベンが替わりに迎えにいく
- ジュールズはキャメロンにベンの異動をメールで指示する
- 夜にベンとジュールズだけになったオフィスでピザ食べながら話す
- ベンの過去の経歴や嗜好をジュールズが初めて知り共感する
- 翌朝の迎えはベンではなくシニアインターンのドリスだった
- ジュールズはベンを迎えにいき異動を謝罪し戻ってくるよう懇願する
- ベンがジュールズの助手に昇格しベッキーの席の隣に移動する
- ベッキーはベンの異動を自分が認められていない表れだと号泣する
- ジュールズから依頼された購買データの分析で周囲をうならせるベン
- ベッキーの仕事で彼女が優秀であることを話し名誉を回復してあげる
4.【ジュールズの真意】
- 次のCEO候補との面談でサンフランシスコ出張にベンが同伴することに
- ジュールズが母親の悪口メールを誤って本人に誤送信してパニックになる
- ベンが社員3名と共にジュールズの実家に忍び込んでメールを削除する
- ベンがジュールズの娘の送迎時に夫マットの浮気現場を目撃してしまう
- マットの浮気をジュールズに教えるかためらってしまい言い出せないベン
- サンフランシスコ先のホテルでジュールズがマットが浮気していると告白
- ジュールズがCEOを受け入れる真意がマットのためだと悟ったベン
- CEO候補がジュールズと会社を尊重してくれそうな相手で即決する
- 家に帰り夫婦の関係を元に戻せないかとマットに話すジュールズ
5.【未来に向けた答え】
- 翌朝ジュールズがベンの家を訪ねるとベンから自分の考えを話す
- ベンは一晩考えて外部からCEOを迎えるのは反対だと伝える
- ジュールズも同じ考えで背中を押してくれたベンに感謝する
- マットから自分のためにCEOを迎えるのは辞めてくれと謝罪される
- ジュールズは謝罪を受け入れこれからはハンカチを持ってと皮肉をいう
- 休暇をとって太極拳をしているベンをジュールズが訪ねる
- ジュールズは急いで何かを伝えたいけどベンの隣で太極拳をやる
本作は、ベンチャー企業を急成長させた女社長ジュールズと、堅実な人生を歩み常識と良識を持った老人ベンが価値観の違いを埋めあいながら成長し、強い信頼関係を作っていく物語です。
終盤こそお互いが尊敬しあい、男女を超えた関係になっていく二人ですが、序盤はジュールズの塩対応ぶりがひどく、ちょっと観ていてかわいそうなレベルです(笑)
それでもめげずにメールを待ちつつ自分ができることをやろうとするベンのがんばりの結果と見ることもできそうです。
なんにせよ、ここまで後味の良い映画は筆者が過去観てきた中でもないレベルで、様々な男女問わず、世代を問わず楽しめる名作だと感じました。
【さらに深堀り】マイ・インターンの疑問点を先回りで解説
本作をひととおり観終わると、「ん?そういえば何であそこで・・・」と疑問に思うシーンがいくつかあると思います。
ここでは、そんな疑問点を先回りしてピックアップし、解説していきます。
一部推測を含みますが、その場合は何を根拠にそう推測したかまで掘り下げて説明します。
※あなたがまだ本作を観ておらず、ネタバレを知りたくない場合はこの章は飛ばしてください。
【疑問①】ジュールズはなぜベンを異動させたのか?
ベンが行方不明になった運転手の替わりにジュールズの家に迎えにいくと、出社中の車内でジュールズがキャメロンにベンを異動させるよう指示を出します。
その後、異動したベンを謝罪して迎えにいくわけですが、なぜ異動させたのか?が疑問になります。
その答えは、ジュールズが「家庭に踏み込んで欲しくない性格だから」と「老人にあれこれ口を出されたくないから」です。
早朝にベンに電話がかかってきた際も、指示としては「外で待つように」でしたし、本作の最初から最後まで、ジュールズが家族の話を会社ですることがないことから、家庭と仕事をしっかり分ける性格であることがわかります。
また、異動の理由を「Too Observant(見すぎる、気がつきすぎる)」と言っていること、あれこれ言ってくる母親を煙たがっていることから、老人が苦手て口を出して欲しくないと思っていることがわかります。
【疑問②】サンフランシスコから帰ったジュールズが風呂で泣いている理由
ベンとサンフランシスコに出張し、CEO候補と面談してきたジュールズが、家に帰ってきてマットと今後の話をした直後のシーンで、バスタブに体を沈めて泣いています。
この涙が何を意味しているのか、少し解釈が別れそうなので解説します。
考えられる答えは2つです。
- マットとの話し合いがうまくいかなかった
- 自分の宝物(会社)を人に任せることへの悲しみ
出張から帰ると「昔の私たちに戻れるように努力してみない?」とジュールズがマットに話し、マットがどう答えたかわからない状態で、風呂のシーンに移ってしまいます。
また、この次のシーンでジュールズはベンに「一緒の墓に入ってもずっと友達」と話しますが、ベンと同じ墓に入るという話はサンフランシスコのホテルで、ジュールズが離婚した場合にベンが自分たちの墓に入っていいよという話をしたもので、マットと復縁の話がうまくいかず別れることを考えて泣いたと思われます。
一方でマットとの話がうまくいったと考えた場合は、後者のケースです。
CEO候補は素晴らしい人物ではあったものの、自分が大切にしてきた会社を他人に託すことの寂しさで泣いたと思われます。
これは、翌日のベンとのやりとりでベンがCEO交代に反対だと伝えた際に、「そういってほしかったんだろ?」といわれたのに対して静かにうなずいたことから、前日の夜の間にCEOを任せるという考えが変わったことがわかります。
自宅に帰ったときは交代を決めていたことから、風呂に入ったあたりから迷い始めたと考えるとこの線もあると思います。
【疑問③】ラストシーンでジュールズがベンに伝えたかったことは?
マットが突然会社を訪ねてきて、CEO交代を思いとどまるよう謝罪を受け、その後CEO候補のタウンゼントに断りの電話を入れたジュールズが休暇をとっているベンのもとに「いい話がある」と伝えにいくシーン。
結局何を伝えたのかまで語られていませんが、筆者はラストシーンに3つのパターンがあると考えています。
- CEO候補に謝罪と断りの電話を入れた報告
- マットと仲直りできたことの報告
- ベンを正社員にする、もしくはCEOを依頼する話
①の場合、タンゼントに断りの電話を入れたタイミングでベンは会社にいなかったので、ないとはいえませんが、ベンはこの件を断ることを知っているのでわざわざ伝えにいくというのはやや疑問です。
②の場合、ジュールズが最も不安に感じていたことが解決したので、喜んで伝えたい気持ちは理解できますが、休暇をとっている社員の、しかも家ではなく趣味の真っ最中のところに乱入してまで伝えることなのか?が少し引っかかります。
アメリカというお国柄を考えると、なおさら不自然に感じます。
③は最も飛躍した推測ではあるものの、休暇中であってもどうしても今伝えたいレベルの話であるとは思います。
残念ながら本作中にベンにCEOをお願いするという描写は全くないのですが、もともとCEOを受け入れる話は投資家からの助言であるため、このままジュールズ続投では納得されない可能性が高く、その点「経験が豊富」で「ジュールズや会社の価値観を尊重」してくれ、「従業員からの人望」があるベンであれば投資家も納得するしジュールズや会社、社員にとってもハッピーエンドなのではないでしょうか。
【口コミ】「マイ・インターン」の感想を分析!
ネット上には「マイ・インターン」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「マイ・インターン」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
マイインターンほんまによすぎて胸熱
上に立つ方の苦悩って計り知れないと思ったしその中でも戦い続けていることが凄すぎて尊敬
ロバートさんみたいに相手のことを思った愛ある行動をしたいし絶対する pic.twitter.com/RNPX7qiUJK— 上田 琴織(POL) (@POL_PIYORI0824) May 23, 2020
久々に映画観る時間貰えたー!
マイインターン何回見ても面白いしなんなら見る度にどんどん面白くなってく
そしてベンは見る度にどんどんかっこよくなってくので上限突破— asuna-pm (@ice13656767) May 24, 2020
「マイ・インターン」鑑賞。ロバート・デ・ニーロはチャーミング渋いしアン・ハサウェイは可愛いカッコイイ。ストーリー最高。あらゆる世代から支持されている理由がよく分かる! pic.twitter.com/UdUuvdiVkp
— 天野佑海⚡️極道BLデビル・クロニクル (@devil96296) May 24, 2020
これ観たら幸せになれます。
月曜日が楽しみになります。
寝る前に見ると幸せな気持ちで寝れるけどウキウキで目があいちゃいます。#マイインターン https://t.co/5PMuIik70v— Misaki/美妃 (@mi_sa_ki_UxU) May 24, 2020
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの競演が見事だったし、とても見応えがあった。
多くを語らないラストシーンは、2人の友情がまだまだ続く雰囲気が漂い、締め括りまで清爽感が溢れ心地いい*..。.:✽
プラダを着た悪魔のオマージュも楽しかった!#マイインターン pic.twitter.com/vpyMQA4Mbp— (@soraran0412) May 21, 2020
本作を観たユーザーはほぼ全員満足度の高いコメントを投稿しています。
アン・ハサウェイの可愛さ、ロバート・デ・ニーロの渋さやカッコよさといったキャストの評価はもちろんのこと、誰でもほっこりできるストーリーも高く評価されています。
冒頭でもいいましたが、年齢や性別に関係なく誰もが幸せな気持ちになれる名作で、筆者も自信を持っておすすめできる作品です!
【名シーン紹介】二人の関係が大きく変化するシーンを紹介!
本作の見所はなんといっても歳の差が大きくひらいたジュールズとベンがわかり合っていく点です。
そして、作中で二人の関係が大きく変化したシーンが2つあります。
一つはジュールズがベンを遠ざけようとしたシーン、もう一つはベンに謝罪して戻ってきてもらうシーンです。
ここではその両方を紹介します。
【名シーン①】ジュールズの視線に注目!ベンを異動させるまでの流れ
ベンが家の中に入っていたことに驚いたことから始まり、その後もなにかにつけてベンの方を気にするジュールズ。
車中の会話でも、ベンの何気ない世間話に過剰反応し、警戒心を強めていきます。
ワンマン社長のスピード感なのか、思い立ったらすぐ実行するジュールズは、自分の気持ちがよくわからないまま、キャメロンにベンの異動を指示するのでした。
【名シーン②】移動させたことを忘れていたジュールズがベンを迎えにいくシーン
前日の夜にベンとわかり合ったのに、翌朝迎えにきたのは別のシニアインターンの女性でした。
彼女のとんでもない運転技術のせいではなく、自分が出した異動の指示を心底後悔し、ベンを迎えにいきます。
大人なベンは突然の異動に驚きつつも自分が立ち入りすぎて異動になったことを悟り、自らジュールズに謝罪します。
そんなベンの姿勢になおさら申し訳なさを強めるジュールズはものすごい早口で、ベンといると落ち着くこと、自分の決めつけで異動させてしまったこと、そして自分のところに戻ってきて欲しいことを説明し、謝罪します。
それに対するベンの「喜んで戻りますよ」というさらにその上をいく大人な対応で二人の信頼関係は決定的に深まります。
【無料視聴】マイ・インターン全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
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利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
マイ・インターンを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
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