「1917 命をかけた伝令」(原題:1917)は、2019年に公開された、イギリス・アメリカの戦争映画です。
本作の舞台は第一次世界大戦中のフランスで、戦況優位に立っていたドイツ軍がわざと撤退し、連合軍を待ち受けるという「アルベリッヒ作戦」を前線に伝えるという任務を追った2人の若い兵士を追った作品です。
テーマも内容も非常にシンプルですが、見どころは戦争のリアリティで、全編ワンカットに見えるような高度な撮影技術を用いています。
そのせいもあって、本作は第92回アカデミー賞において、撮影賞、視覚効果賞、録音賞の三冠を達成しています。
また、ストーリーはフィクションではあるものの、監督のサム・メンデスが祖父のアルフレッド・H・メンデスから幼い頃から聞いた話をもとにしており、史実に近い点も魅力です。
そんな「1917 命をかけた伝令」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「1917 命をかけた伝令」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽胸を締め付けるその他の戦争映画はこちら
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「1917 命をかけた伝令」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- ウィリアム・スコフィールド/ウィル:イギリス軍の若き下士官。過去の戦闘で生き残りメダルをもらうが、フランス兵の持つワインと交換してしまう
- トム・ブレイク:ウィルと同じ下士官だが経験は浅め。第2連隊に大尉の兄がおり、お互いの生死を気遣っている
本作で登場する人物はたくさんいるのですが、覚えておくべきは主人公のウィルと、ウィルと同じ任務を受けたトムの二人だけです。
というのも、本作はウィルの視点でワンカット(風)で撮影されており、ウィルとトム以外は、この二人を演出する小道具なのです。
そのため、主役二人以外の名前を覚えることに頭を使う必要はなく、ウィルとトムだけをしっかり追いかけてください。
【あらすじを紹介】「1917 命をかけた伝令」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「1917 命をかけた伝令」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【極秘任務】
- エリンモア将軍に呼び出され任務を受けるトムとウィル
- 内容はドイツ軍を追っている第2大隊への攻撃中止命令
- 大隊にはトムの兄もいて1600人が全滅する危険性が高い
- ドイツ占領下を通ることに慎重なウィルをトムが押し切る
- ドイツ軍の存在に怯えながらもなんとか前線にたどり着く
- 地下室を調査していると罠の爆弾でウィルが死にかける
【親友の死】
- 塹壕を抜けて民家を調査していると戦闘機が墜落してくる
- 瀕死のドイツ兵を救助するとトムが刺されて死んでしまう
- 偶然通りかかった他国の部隊に拾われ車で移動するウィル
- 部隊と別れて再び単独行動すると敵の狙撃兵に狙われる
- 狙撃兵に反撃し建物に突入すると相打ちになって気を失う
【決死の脱出】
- 目を覚ますと夜で戦場になっている街を走り抜けるウィル
- 逃げ込んだ家で女性に遭遇し残ってほしいと懇願される
- 迷う心を振り払って再び走るウィルは敵兵に遭遇し追われる
- 間一髪で川に飛び込むと下流まで流されて森に行き着く
- 森の中で第2連隊の後方部隊と遭遇し前線を目指して走る
【任務完了】
- マッケンジー大佐を探す間に第一陣が突撃を開始してしまう
- 一刻も早く止めようと身の危険を顧みず戦場を横切るウィル
- 伝令を伝えるも作戦慎重派と勘違いされ聞く耳をもたれない
- 敵軍の罠だと伝えてようやく攻撃は中止となり任務を果たす
- 生死不明のトムの兄を探し出し弟の死を伝え遺品を渡す
- 任務を終えたウィルは木陰に座り家族の写真を取り出す
本作では、ウィルが伝令の任務を通して戦争の理不尽な体験を重ねていきます。
例えば親友であるトムの死ですが、トムは炎に包まれたパイロットを助けようと、ウィルの反対を押し切って介抱するのですが、腹を刺されて死んでしまいます。
一方でドイツ兵から見れば、これから拷問されるという恐怖から抵抗しており、仕方のないことです。
また、エクーストの街では逃走中に自身の存在に気づいたドイツ兵を殺しますが、その兵士の友人(同僚?)から追われることになります。
これも、立場を逆にすればウィルと同じ悲しみをそのドイツ兵は味わっており、どちらに非があるとも言いきれない戦争の残酷さがリアルに伝わってきます。
【口コミ】「1917 命をかけた伝令」の感想を分析!
ネット上には「1917 命をかけた伝令」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「1917 命をかけた伝令」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
「1917 命をかけた伝令」
この映画の後半はずっと泣けます pic.twitter.com/kQeYkxbzu4— asahhhi (@0007_asahi) November 9, 2021
1917 命をかけた伝令
ドイツ軍との最前線にいる仲間に明朝までに攻撃中止の命令を届けないと1600人の兵士が死ぬ事になる任務を遂行する話
開始直後から緊張が半端ない。ほぼワンカット(?)での撮影も素晴らしく常に主人公の目線で生きる事に全神経を集中せざるを得ない2時間。
是非見てください、、、 pic.twitter.com/j4kiaMKD0Z— 田口 (@taguthi_mci) November 9, 2021
劇場で観たかったけど観られなかった「1917 命をかけた伝令」をアマプラで見たんだけど、ワンショット編集が没入感凄すぎて感動。もはや生中継。すぐメイキング映像漁って製作過程に感嘆してもう何なのよこの映画…#映画1917
— Noriyoshi Ishikawa | 石川典佳 (@noriyoshi_ishi) November 12, 2021
1917 命をかけた伝令
同行してるような臨場感だった。家だったから危ない!とか頑張れとか言っちゃったよ。ドキドキした〜。戦争映画はほとんど観ないがこれは観てよかった。演者の表情に伝わるものがあった。もう一度観たい。#映画鑑賞— 五月 (@G2sDo) November 9, 2021
本作を観た人のほぼ全員がとても高い評価を投稿しています。
中でも、ワンショットに見える映像技術によって、まるで自分自身がウィルと並走しているような感覚になると感じている人が多く、その没入感が高く評価されているようです。
【名シーン紹介】1917 命をかけた伝令の見どころになる名シーンを一部紹介
ここでは、作品全体の中でも特にあなたに観てほしい重要な名シーンを抜粋して紹介します。
あなたが忙しい場合、ここで抜粋したシーンを観て本作を少しでも味わってもらいたいところですが、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いと思います。
そのため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】ドイツ兵によってトムが殺されてしまうシーン
ドイツ軍の塹壕を抜けて農家に辿り着いた二人は、連合軍とドイツ軍の戦闘機の空中戦に遭遇するのですが、撃墜されたドイツの戦闘機が、二人のいる農家に向かって墜落してきます。
墜落した戦闘機はすぐに出火し、パイロットが炎に包まれるのですが、トムが反射的にパイロットを助けようとします。
なんとか助けだしたパイロットをウィルは殺して楽にしてあげようと提案するも、トムは助けるのだと言って聞きません。
トムの指示で水を汲みに行ったウィルの背後から、トムの悲鳴が聞こえ、振り返るとドイツ兵に刺されたウィルが横たわっています。
どちらが悪いと決めきれない、胸が締め付けられるシーンです。
【名シーン②】エクーストでウィルがドイツ兵を殺すシーン
ウィルがドイツ兵に見つからないようにエクーストの街を抜けようとすると、運悪く一人のドイツ兵と遭遇してしまいます。
口を塞ぎ、声を出さないように言って聞かせますが、直後に大声を出そうとしたため、仕方なく兵士を殺してしまうウィル。
ウィルの視点で見れば仕方のないことですが、視点を変えればまるでトムが殺されたシーンの裏返しのようで、戦争の闇深さを感じるシーンです。
【無料視聴】1917 命をかけた伝令全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
1917 命をかけた伝令を無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。