「スーサイド・スクワッド」(原題: Suicide Squad)は、2016年に公開された、アメリカのアクション映画です。
バットマンやスーパーマンで有名なアメリカのDCコミックが刊行する同名の作品「スーサイド・スクワッド」の実写化作品で、ヒーロー側ではなく、ヴィラン(悪役)側がチームを組んで悪と戦うちょっと珍しい作品です。
2020年には本作に登場したハーレイ・クインが単独の映画作品となり、ヴィランがその後個別に映画化される流れも始まっていて、今後の発展も楽しみな作品です。
そんな「スーサイド・スクワッド」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「スーサイド・スクワッド」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽バットマンとジョーカーが登場する作品はこちら
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「スーサイド・スクワッド」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- フロイド・ロートン/デッドショット:ゴッサムシティで名を馳せる凄腕の殺し屋。特に射撃の腕は超一級で絶対に外さない。唯一の弱みは11歳の娘ゾーイで、二人でデート中をバットマンに逮捕される
- ハーリーン・クインゼル博士/ハーレイ・クイン:元精神科医だが、患者であるジョーカーを愛してしまい、彼によって肉体的・精神的な改造を受け、サイコパスとなる。ジョーカーと逃走中に事故にあい、バットマンによって保護・逮捕される
- ディガー・ハークネス/キャプテン・ブーメラン:殺傷力の高いブーメランを操る強盗で、簡単に仲間を裏切ってしまう。フラッシュによって逮捕される
- チャト・サンタナ/エル・ディアブロ:元はギャングの一因だったが、怒りに任せて最愛の家族を殺してしまったことで警察に出頭し、収監される。炎を自在に操る能力を持っており、全力を出すと巨大な悪魔に変身することができる
- ウェイロン・ジョーンズ/キラー・クロック:爬虫類に退行してしまう遺伝子をもち、強靭な肉体と水中でも呼吸できる能力を持つヴィラン。見た目は恐ろしいが精神的にはかなり正常であることが発言からわかる
- ジューン・ムーン/エンチャントレス:考古学者であるジューンに古代の邪悪な魔女エンチャントレスが憑依している。エンチャントレスの心臓はウォラーが握っており、仕方なく遣われているが反逆の機会を伺っている
- リック・フラッグ:スーサイド・スクワッドの指揮官で特殊部隊の大佐。ジューンの恋人で彼女を利用する上官のウォラーの命令には従うも複雑な感情を抱く
- アダマン・ウォラー:アメリカ政府の高官でスーサイド・スクワッドの提唱者。任務のためには人を利用することをためらわない性格で、司令室から脱出する際には情報管理と称してスタッフを全員射殺してしまうほどの冷酷さを持つ
- ジョーカー:サイコパスの犯罪者。本作においてはハーレイを救出し取り戻すことに執着している。目的のためなら手段を選ばない冷酷さを持つ
登場人物の数はやや多いものの、それぞれがいい感じの個性を持っており、また部隊が一致団結していく過程を楽しめる作品でもあるため、できる限り覚えておくことをおすすめします。
なお、登場人物をわかりやすく紹介した動画もあるため、時間があればこちらも確認してください。
【あらすじを紹介】「スーサイド・スクワッド」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「スーサイド・スクワッド」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
1.【アメリカ政府の思惑】
- スーパーマンが消えて悪に対抗する手段が必要
- 刑務所にフロイド、ハーレイ・クインらが収監
- タスク・フォースX「スーサイド・スクワッド」を発足
- 部隊を率いるのはジューンの恋人であるフラッグ大佐
- ジューンの体には魔女エンチャントレスが憑依している
- フラッグは悪人の部隊に反対するもジューンを盾にとられる
- ジョーカーはハーレイ・クインの脱獄を企んでいる
2.【魔女の反逆】
- エンチャントレスが弟のインキュバスを蘇らせる
- インキュバスが地下鉄で暴れ出し部隊に出動命令が出る
- 出動前にメンバーの首にナノ爆弾が埋め込まれる
- クリス博士をジョーカーが襲撃しナノ爆弾無効化の装置を奪取
- エンチャントレスが力を取り戻し最終兵器を作り始める
- 部隊は地下鉄のテロから要人を救出する任務で出動
- 街中でエンチャントレスによって元人間のバケモノと戦闘
3【不信感】
- 救出対象の要人がウォラーであることに不納得なメンバー達
- 救出ヘリをジョーカーが乗っ取りハーレイを連れ去る
- ウォラーの指示でヘリが撃墜されハーレイのみが脱出に成功
- 別のヘリで避難するウォラーがインキュバスに拉致される
- デッドショットが作戦の真相を知りフラッグを問い詰める
- フラッグが魔女の存在を明かすとその場を離れていくメンバー
- 無人の酒場に入って酒を飲むメンバーのところにフラッグ
4【部隊の団結と逆襲】
- ナノ爆弾の起爆装置を壊しメンバーを自由にして立ち去ろうとする
- デッドショットを先頭にフラッグのためにメンバーが立ち上がる
- 部隊が注意を引き爆弾を魔女の真下の下水道で爆発させる作戦
- ディアブロがインキュバスと対決し地下の爆弾で相討ちになる
- エンチャントの誘惑に乗ったふりをしてハーレイが心臓を奪う
- クロックが投げた爆弾をデッドショットが狙撃し最終兵器を破壊
- フラッグがエンチャントレスの心臓を握りつぶし止めを刺す
- エンチャントレスが死んで肉体がジューンが戻ってくる
- メンバーが刑務所に戻るも少しだけ望みが叶えられる
- 死んだはずのジョーカーが刑務所に現れてハーレイを脱獄させる
- ウォラーがブルース・ウェインと密会し極秘情報と引き換えに保護を依頼する
本作を鑑賞前の筆者の印象は「悪役がただドンパチやる派手なアクション映画」だったのですが、実際に観るとそれ以上でした。
部隊のメンバー達はみな悪いことをしてきたことに変わりはないものの、その事情を理解すると、少しだけ同情できる余地があったり、また初めはお互いのことをなんとも思っていなかったところが、任務を遂行する中で仲間になっていったりと人間味を感じるシーンが多かったように思います。
また一方で、政府高官のウォラーのやり口を見ていると、どちらが悪役なのかということも考えさせられたりと、シンプルなドンパチ映画以上の仕上がりになっていて楽しめました。
【さらに深堀り】スーサイド・スクワッドの疑問点を先回りで解説
本作をひととおり観終わると、「ん?そういえば何であそこで・・・」と疑問に思うシーンがいくつかあると思います。
ここでは、そんな疑問点を先回りしてピックアップし、解説していきます。
一部推測を含みますが、その場合は何を根拠にそう推測したかまで掘り下げて説明します。
※あなたがまだ本作を観ておらず、ネタバレを知りたくない場合はこの章は飛ばしてください。
【疑問1】ジョーカーがハーレイを救出するまでどこに伏線があったか?
本作では、終始ハーレイを救出するためだけに頑張るジョーカーですが、救護ヘリをダッシュしてハーレイを連れ出す際にナノ爆弾が解除されて、「?」となると思います。
どうやって爆弾を解除したのかがモヤッとしたあなたに、ジョーカーの一連の動きを解説します。
- 刑務所内の警備隊長のグリッグスを調査
- ギャンブル狂であることを突き止めて拉致
- 脅迫してナノ爆弾を製造している研究所を特定
- 研究所を襲撃して機材と博士を連れ出す
- 救護ヘリを奪取し機材と博士を積んでハーレイのもとへ
ジョーカーはサイコパスですが、ものすごく知能レベルが高く、用意周到であることに驚かされますね。
【疑問2】なぜ部隊のメンバーは怒り出したのか?
ウォラーが囚われた時に、重要機密のファイルをヘリに残してしまい、それを見たデッドショットがフラッグに詰め寄り、部隊は一時バラバラになってしまいます。
このファイルには何が書かれていたのか?そして、なぜ彼らは怒ったのか?ここで解説したいと思います。
まず、ファイルの中身にはエンチャントレスやジューンの情報、またスーサイド・スクワッドのメンバーの情報が記載されていたと思われます。
エンチャントレスと自分たちがどう関係しているのかわからないデッドショットがフラッグに詰め寄ったのです。
そして、当初はテロの制圧と聞いていた任務が、実は政府の隠蔽工作であることを知り、自分たちが利用されたこと、自由になれる未来がなさそうであることを悟って怒ったものと思われます。
これを見ているとどっちが悪人かわからなくなりますね…
【疑問3】ブルース・ウェインにウォラーが渡したファイルに何が書いてあったのか?
ウォラーがラストシーンで、自身の保護と引き換えにトップシークレットと書いてあるファイルを手渡します。
情報を漏らしたことがわかれば首が飛ぶとまでいっているので、余程重要なものであることはわかりますが、中身については触れていません。
ウェインがページをめくるシーンを注意深く見てみると、1ページ目がエンチャントレス、2ページ目は不明の男性、3ページ目も男性ではあるものの、コメント欄を読むと「海の中でも生き残れる」という英語が書かれています。
これは、DCコミックで登場するメタヒューマンである「アクアマン」ではないかと推測できます。
そして、ウェインは「仲間探しをする」といっていることから、メタヒューマンを集めていくものと思われ、「ジャスティス・リーグ」のきっかけになっていることがわかります。
【口コミ】「スーサイド・スクワッド」の感想を分析!
ネット上には「スーサイド・スクワッド」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「スーサイド・スクワッド」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
昨日の夜にスーサイド・スクワッドようやく見たんだけどさ、あれってなんか評価すげぇ荒れてたのは知ってるんだけどそんなに酷い映画って感じはしなかった…
スリップノットをもっと活躍させて欲しかったのはあるけど— もふもふ (@tororo0819) June 28, 2020
スーサイド・スクワッドにはまって字幕、吹き替え、字幕で3回連続で昨日の夜からずっと見てる爆笑
ジョーカーがかっこよすぎてちょっとみんなみて!
ハーレイ・クインもやばいかわいい💗— 安井夏鈴(DESURABBITS) (@KARIN_rabbits) June 26, 2020
スーサイド・スクワッドのハーレクインとジョーカーが最高に好こ。
なんてセクシーでクレイジーで純愛。
この2人の絡みが見たくてスーサイド・スクワッド観てる。普通に美男美女すぎるやろ… pic.twitter.com/IY28Vy4Dy0
— ハヤ@最期の時まで岩融 (@daikon0827) June 27, 2020
「スーサイド・スクワッド」も観たよ。これはたしか劇場で誰かと見たよ。
ジョーカーとハーレークインのカップルがカッコいい!
知らなかったんだけど、この話は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の後の話になるんだね!
ストーリーが続いてるのねw pic.twitter.com/hhSGQzvtwt— りょーん@Bahamut (@ryoon1000) June 28, 2020
【スーサイド・スクワッド】
アメリカの映画では色んな作品でバットマンとかジョーカーが出てくるんやなぁって変な感心をしてしまった。話自体は、主役はワルということだけど全然王道で細かいツッコミ入れ放題やけどそんなんええからマーゴット・ロビーを観てって映画なのかと。#タヲ映画備忘録 pic.twitter.com/mSxXDkQ9AW— tawo (@tawotawo_R) June 28, 2020
本作を観たユーザーはほぼ全員満足度の高いコメントを投稿しています。
その中でもコメントとして多かったのが、「ジョーカーとハーレイの美男美女っぷりがすごい」という内容でした。
ストーリーやアクションなどを全て吹き飛んでしまうほど、確かにこの二人の存在感は圧巻でした。
そして、あまりコメントはありませんが、筆者は個人的にウィル・スミス演じるデッドショットが最後まで悪人に見れませんでしたw
やはりウィルは優しい顔すぎるので、善人役が似合うと思いました。
【名シーン紹介】悪人が見せるアクションとヒューマンドラマ!名シーンを一部紹介
本作には、派手なアクションも心揺さぶるドラマの要素もたくさん詰まっています。
その中でもほんの一部ですが見どころを紹介します。
あなたが少しでも気に入るようであれば、本編を通して観ることをおすすめします。
【名シーン①】デッドショットの腕前がわかるシーン
スーサイド・スクワットを立ち上げるために刑務所を視察したフラッグとウォラー。
デッドショットに銃を持たせて撃たせるわけですが、鉄板でできた的の眉間部分を正確に連射し、穴を開けてしまう腕前!
これは本当にかっこいいのでおすすめです。
【名シーン②】スーサイド・スクワットの息ぴったりなアクション
要人救出任務でウォラーがいるビルに突入するメンバーたち。
自分勝手で連携などできそうもない彼らが息のあったアクションで、敵を倒し、さらわれそうになるフラッグを守ります。
基本はデッドショットとハーレイが活躍するわけですが、最後の最後にディアブロの圧倒的な力に驚かされます。
まさかここまで強いとは…
【名シーン③】愛情や友情をいっぺんに感じることができるシーン
ウォラーを救出しにきたヘリをジョーカーが乗っ取り、部隊に攻撃を仕掛けながらハーレイを連れて逃げるわけですが、ジョーカーのハーレイへの愛を感じますね。
その後ウォラーの指示で彼らの乗ったヘリが撃墜されるわけですが、ジョーカーはハーレイを地上に投げて助けようとします。
そしてそして、ウォラーから命令されてハーレイを狙撃するデッドショットが、狙いを外しますが、これもわざとです。
悪人の集まりなのですが、このシーンでは随所に愛が感じられます。
【無料視聴】スーサイド・スクワッド全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
スーサイド・スクワッドを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。