「エージェント:ライアン」(原題:Jack Ryan: Shadow Recruit)は、2014年に公開された、アメリカのアクション・スリラー映画です。
原作はトム・クランシーの小説作品で、ジャック・ライアンはシリーズに登場する主人公です。
本作では、ジャック・ライアンがCIA分析官になった背景と、初任務である「ロシアのテロと経済戦争を防ぐ」作戦を描いた作品で、CIAエージェントの仕事に戸惑いつつも、徐々に成長していく姿を描いています。
キャスティングも、スタートレックで主演のクリス・パイン、パイレーツ・オブ・カリビアンでヒロインを演じたキーラ・ナイトレイ、ボディガードで主演のケビン・コスナーなど、豪華で非常に見応えがある作品です。
そんな「エージェント:ライアン」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「エージェント:ライアン」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「エージェント:ライアン」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- ジャック・ライアン:怪我で軍を退役したところをハーパーから勧誘されCIA分析官となる。ウォール街で働きながらロシアの不審な金の動きに目を光らせている
- キャシー・ミュラー:ライアンの入院時に知り合ったライアンの恋人。ライアンの不自然な行動を不審に思い任務中のロシアに押しかけてしまう
- トーマス・ハーパー:元海軍中佐のCIAエージェント。ライアンの学歴やレポートを読んで分析官としてスカウトする。大統領からの信頼も厚く直接報告する立場
- ヴィクトル・チェレヴィン:巨額の資産を持ったロシアの実業家。ロシア政府の高官と裏で繋がっており、アメリカへのテロや経済戦争を仕掛けるために暗躍している
本作は、アメリカ同時多発テロを学生として目撃し、国に貢献するために軍隊に入るも怪我で退役したライアンがCIAエージェントとして活躍する最初の任務を描いた作品です。
そのため、おさえておくべき登場人物は主人公のライアンとCIAにスカウトしたハーパー、ライアンの彼女で任務に巻き込まれていくキャシー、任務の対象でありロシアの大物実業家であるチェレヴィンの4名です。
【あらすじを紹介】「エージェント:ライアン」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「エージェント:ライアン」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【ロシアの陰謀】
- ライアンがロンドンの大学へ在学中にアメリカ同時多発テロが発生
- 軍に志願するも任務中に大怪我を追って頚椎を損傷しやむなく除隊
- CIAのハーパーからスカウトされ分析官としてウォール街に潜入
- 国連で原油のパイプライン建設が承認されロシアがアメリカに反発
- ライアンがチェレヴィンの隠し口座を発見し詳しく調査することに
【チェレヴィンとの対峙】
- ロシアのソローキン大臣とチェレヴィンは密会し何かを企んでいる
- キャシーから浮気を疑われるもなんとか切り抜けてモスクワに飛ぶ
- 空港に迎えにきた警護の男に突然襲われるもなんとか返り討ちにする
- 動揺したライアンはCIA本部に連絡しハーパーと行動を共にすることに
- テロの実行日を掴むためチェレヴィンを監査するも証拠を消される
【キャシーの合流】
- 追い返されそうになるところを食い下がって夕食の約束を取り付ける
- キャシーが突然来ておりやむなくCIAであることを明かし作戦に合流
- ライアンはキャシーとの喧嘩を装って店を抜け出しオフィスに侵入
- 肝硬変で余命が短いことを指摘するキャシーを気に入るチェレヴィン
- システムへの侵入に成功し追手がかかるもなんとか脱出するライアン
【ロシアからの脱出】
- 証拠は残っていないもののライアンを疑い尾行を指示するチェレヴィン
- アジトに戻るとテロの実行日が明日であることをハーパーに告げる
- データを転送中にチェレヴィンの手先がアジトを急襲しキャシーを誘拐
- ライアンが必死に追いかけて拷問されかかったキャシーを救出する
- アメリカに向かう飛行機内でテロ実行犯の居場所を突き止めるライアン
【テロの阻止】
- テロの標的がウォール街の地下通気口だと突き止めて乗り込むライアン
- 残り2分に迫った爆発を防ぐためにライアンがバンを運転して地上へ
- そのままバンを実行犯と共に川に落として爆発させテロを未然に防ぐ
- チェレヴィンがソローキン大臣に呼び出され作戦の失敗で射殺される
- ライアンがハーパーとともにホワイトハウスで大統領に事態を報告する
本作はアクションとスリラーが絶妙に絡み合って進行するため、非常にテンポがよく、あっという間にエンディングを迎えます。
また、軍での経験が少なく人を殺したことのないライアンが、エージェントとして徐々に場数を踏んでたくましくなっていく過程を感じることができるため、ラストシーンでは観ているこちらが誇らしくなります。
ただし、ややスリラー要素が満載となっており、一度観ただけでは理解しきれない可能性もあるため、ここではもう少し補足しておきます。
【補足①】ロシアが仕掛けた経済戦争とはなんなのか?
国連が新たな石油パイプラインの建設を承認したのですが、これは原油の供給量を増やすことになり、世界の原油価格が定価し、資源産出国であるロシアが損をすることになります。
ロシアは外交ルートでアメリカに計画の中止を求めるも断られたため、世界経済を混乱させ、ロシアを優位な立場にしようと考えたわけです。
そこでロシアはチェレヴィンの会社を通してドルを大量に買っていき、テロを起こして世界が混乱したタイミングに合わせて保有するドルを全て売却し、全世界がドルを売却する流れを作ろうと計画します。
冒頭で「原油の供給量が増えて価格が下がっているのに、ドルは徐々に上がっている」と報道されていましたが、通常原油とドルは同じ値動きをするのに真逆の現象が起きていることにライアンが違和感を感じたわけです。
このように、テロを起こしたタイミングで世界中がドルを売れば、ドルの価値が暴落し、アメリカの製品が世界で全く売れなくなって破綻してしまう状態をロシアは狙っていたということです。
【補足②】どうやってテロの標的を突き止めたのか?
ロシアから戻るCIAの機内で、朝9時に起こるテロを防ぐために実行犯や標的を暴こうとライアンがデータを分析していきます。
ライアンが指示を飛ばして調査した内容がこちらです。
- データから実行犯アレクサンドルはミシガンに潜伏
- FBIが自宅に踏み込むも家族は全員拠点を移した後だった
- アレクサンドルはチェレヴィンの息子であることが判明
- アレクサンドルの死亡証明に署名した医師はアメリカに入国
- 医師はチェレヴィンの会社から資金援助を受けていた
- アレクサンドルは公衆電話からペンシルベニアに電話の履歴
- 医師もペンシルベニアに電話しており最近倉庫を買っていた
- アレクサンドルの仲間が親戚のSNSの写真をチェックした履歴
- その中にウォール街の写真があり金融を混乱させる目的と結びつく
このような流れでアレクサンドルの居場所から標的までを短時間で突き止めて阻止したわです。
一度観ただけだとやや強引に感じる流れですが、整理してみるとライアンがすごいということがわかります。
【口コミ】「エージェント:ライアン」の感想を分析!
ネット上には「エージェント:ライアン」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「エージェント:ライアン」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
IQの映画アーカイブ📽️ No.108🎞️『#エージェント:ライアン』
アフガニスタンで戦った海兵隊のジャック・ライアンは、ヘリコプターが撃墜されて脊椎を損傷する。大けがをしてしまっては、もう兵士としてはだめだ。少し憂鬱気味に治療をする中、一人の女性と出会い、少しずつ人生に光が差し込む pic.twitter.com/i79tZDCe8o
— IQ.(movie) (@inquiry_movie) November 3, 2021
『エージェント:ライアン』
ライアンは海兵隊に入隊後、怪我をし治療中にCIAのハーパーと会う…
C・パインが主人公、若くて少しイメージが違う感じ。ロシアの不正組織の詰めが甘く、もう少し緊張感ある展開が欲しかった。K・ナイトレイ、K・コスナー、K・ブラナーと脇が豪華。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/JRgcO5WSHg— R2-B2 (@kwtkskt_k) July 26, 2021
【エージェント・ライアン】
監督 ケネス・ブラナー
ジャック・ライアンシリーズ
レッドオクトーバーを追えから数えて5作目のJライアン
ケネスプラナー、キーラ・ナイトレイ、
ケビン・コスナーで脇固め、
カーク船長頑張ってます pic.twitter.com/pWKhM8vFjY— 映研 (@nRGLeygsDEwlRxe) February 22, 2020
『エージェント:ライアン』を観ました‼️
そういえばちゃんと観てなかったアクション映画‼️結構ベタなスパイアクション映画でしたがスタイリッシュでカッコよかった‼️あまりアクションシーンが無くて残念でしたがキャストが最高だったからよかったぁあ❗️#エージェントライアン #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/6bwJJVZw0T— ノマル【YouTubeやっとるどぉお‼️】 (@NOMARU_ROCK) June 22, 2021
『エージェント:ライアン』
若きCIAエージェントのジャック・ライアンの活躍と成長を描いたリブート作品
内容自体は“よくあるスパイもの”ではあるが、話のテンポが良くて緊張感も持続して最後まで退屈せずに観れるし、王道スパイアクションとしてよく纏まってた作品でした#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/zN92QSpbtq
— リーゼ (@kk240630hys) January 30, 2021
本作を観た人の評価が賛否で分かれています。
否定的な投稿をしている人の特徴としては、アクションシーンの少なさや、ロシアの国家まで関わった企みが一人のエージェントにあっさり破られる現実性の低さに注目しています。
一方で肯定的な投稿をしている人は、期待通りのスパイアクションである点や、脇役を含めて豪華なキャスティングである点をあげています。
【名シーン紹介】エージェント:ライアンの見どころになる名シーンを一部紹介
ここでは、作品全体の中でも特にあなたに観てほしい重要な名シーンを抜粋して紹介します。
あなたが忙しい場合、ここで抜粋したシーンを観て本作を少しでも味わってもらいたいところですが、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いと思います。
そのため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】ライアンにチェレヴィンの手先が突然襲いかかるシーン
ライアンがモスクワに到着すると、チェレヴィンから派遣されてきた警護がとてもフレンドリーに出迎えます。
ホテルの部屋まで案内してきた警護の男は突如ライアンに向けて発砲してきます。
もみ合いの末、無我夢中で抵抗したライアンは人生で初めて人を殺してしまうのでした。
【名シーン②】アレクサンドルを発見して単独で追いかけるシーン
テロの標的がウォール街であることを突き止めたライアンとハーパーは警察を動員して爆弾を探すのですが、見つかりません。
ふと、ライアンがインクの滲んだ警察車両を見つけ、アレクサンドルが偽装したバンであると確信します。
ハーパーに声を掛けるも喧騒で聞こえないことを悟ると、同僚のバイクを借りて独りで追いかけるのでした。
【無料視聴】エージェント:ライアン全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
エージェント:ライアンを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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