「エンド・オブ・ステイツ」(原題:Angel Has Fallen)は、2019年に公開されたアメリカのアクション映画です。
本作は、2013年から続く「エンド・オブ・◯◯」シリーズの3番目の作品で、シークレットサービスのマイクが護衛対象である大統領をたった一人で命をかけて守り通す、アクションの王道といえる名作です。
シリーズ初回からキャスティングに大きな変更がないため、それぞれの人生の時計が進んでいることもわかるため、ファンにとっては回を重ねるごとに楽しめる作品になっています。
特にジェラルド・バトラー演じるマイクは、一介の護衛官からシークレットサービス長官の候補に名前があがるほど実績を積んでおり、前作・前々作よりも守るものが増えつつも、これまで同様絶望的なピンチに立ち向かうストーリーはブレないため、その背中に貫禄を感じることと思います。
そんな「エンド・オブ・ステイツ」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「エンド・オブ・ステイツ」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽「エンド・オブ・◯◯」シリーズについての記事はこちら
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「エンド・オブ・ステイツ」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- マイク・バニング:すご腕のシークレットサービス警護官。自身の体調や家族との時間と、仕事の使命感に挟まれて悩んでいる。大統領暗殺未遂を疑われ全米から追われる身に
- アラン・トランブル:アメリカ大統領。休暇中に襲われて一命を取り留めるも意識不明になる。大統領として民間軍事会社への委託縮小を公約に掲げている
- クレイ・バニング:幼少期に失踪したマイクの父親。元アメリカ軍特殊部隊で戦争から帰還後に国に対して不信を抱き、全てを捨てて放浪の生活を送っている
- リア・バニング:マイクの妻。元は看護師だが今は娘のリンを育てる専業主婦。リンの名前は前作で殉職したシークレットサービスのリン長官からとっている
- マーティン・カービー:アメリカ副大統領。規定により大統領が機能しない際に、大統領の代行として国の政治を行う。アメリカを強い軍事国家にするという理想を持っている
- ウェイド・ジェニングス:民間軍事会社サリエント社を経営するマイクの軍人時代の上司で友人。根っからの軍人気質で戦場を求めている
- ヘレン・トンプソン:大統領暗殺未遂事件を担当するFBI捜査官。当初はマイクを容疑者として起訴を進めるが、捜査の過程でマイクがハメられた可能性に気づく
本作はアクションだけでなくサスペンス要素が加わっており、過去2作とは少し毛色の違う作風となっています。
そのため、登場人物やそれぞれの関わりについてある程度の理解があった方が作品全体を十分に楽しむことができます。
登場人物同士の関わりや思惑など、ストーリーを理解する上で重要な要素については後の章で解説していきます。
【あらすじを紹介】「エンド・オブ・ステイツ」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「エンド・オブ・ステイツ」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【旧友との親交】
- マイクはサリエント社の軍事訓練施設で訓練を体験する
- ウェイドに家族を紹介したいマイクはワシントンに招待する
- マイクは仕事の後遺症で頭痛や不眠に悩み医師にかかっている
- 大統領は選挙の公約で民間の軍事会社への委託を縮小する方針
- ウェイドを自宅に招き懐かしい昔話をしながら親交を深める
- 家族との時間や体を考えて今後の仕事をどうするか悩むマイク
- 政府内に情報を漏らす高官がいて大統領が頭を悩ませる
- 大統領が休暇で湖の釣りに出るため警護の出張に向かうマイク
【大統領の襲撃】
- 船の上で大統領から次の長官を打診され嬉しくも困惑する
- 空から突如ドローンの大群が迫り護衛官を次々と爆破していく
- マイクは大統領を守り水の中に飛び込みなんとか逃げる
- マイクも大統領も昏睡状態でカービー副大統領が大統領代行に
- マイクが目を覚ますと容疑者としてFBIから手錠をかけられる
- ドローンの発射装置を積んだ車からマイクのDNAが検出された
- マイクの隠し口座に1000万ドルが振り込まれていた形跡を発見
- 起訴のため移送されるマイクを謎の集団が警護を襲撃する
【父との再会】
- 車内で抵抗し脱出したマイクは犯人がウェイドの部下だと気づく
- 何者かの指示でウェイド送金やマイクのDNA採取を行った
- FBIとウェイドから追われるマイクは生き別れた父親のもとへ
- 副大統領が黒幕がロシアと断定し軍事会社への委託拡大に署名
- サリエントの部隊に包囲されるもクレイの仕掛けた爆弾で一掃
- マイクの残したメッセージでFBIがサリエントを疑い始める
- 大統領が目覚めそうになり副大統領はロシアへの攻撃を急ぐ
- 全ての黒幕は副大統領で再びウェイドに大統領暗殺を指示する
【大統領の警護】
- 大統領が目覚めマイクの件や副大統領のロシア攻撃計画を知る
- マイクは大統領の病院に潜入し捨て身で大統領に危機を訴える
- 連行されそうになるマイクを大統領は信じて警護を任せる
- 暗殺が病院の爆破だと気づいたマイクは大統領を外に出す
- 病院の外でウェイドらと銃撃になるも間一髪で隣のビルに避難
- 無線の妨害で応援が来ない中大統領を部屋に隠しマイクが動く
- 部屋を守る護衛が次々殺されマイクも敵の数を減らしていく
- 護衛が全滅しウェイドらが踏み込むも大統領は別の部屋にいた
【全ての決着】
- 応援が到着しサリエントの部隊が壊滅すると逃走するウェイド
- 屋上に待機していたヘリを爆破しマイクがウェイドを倒す
- FBIはマイクの起訴を取り下げ大統領はロシアとの関係を修復
- トンプソン捜査官が残した裏取引の証拠で副大統領が逮捕
- マイクの家族に再び平和が訪れ疎遠だったクレイとも和解する
- マイクは大統領に体調不良を隠したことを謝罪し辞表を提出
- 大統領はマイクの使命感を認め逆に長官に指名すると伝える
アクションとして観ると、リアリティのある銃撃戦や部隊の戦術的な作戦行動は非常に見応えがある作品です。
一方で、前作までと比べてややサスペンス要素が強くなっているため、あなたが「なんでそうなったの?」と疑問に思う箇所がいくつかあったかと思います。
ここでは、あなたが疑問に感じる可能性のある3点について解説しておきます。
- カービー副大統領の狙いは何か
- ウェイドが求めていたものは何か
- どうやってマイクに濡れ衣を着せたのか
これらを抑えておけば、さまざまな伏線と回収をしっかり理解し、本作を完璧に理解することができますので、これを読んでスッキリしてください。
【伏線回収①】カービー副大統領はなぜ大統領暗殺計画を立てたのか?
トランブル大統領は選挙で、「民間軍事会社」への委託を縮小すると公約しています。
これは、「一部の人間が戦争で利益を得るべきではない」という信念に基づいています。
一方のカービー副大統領は、軍事力を拡大し、強いアメリカにしたいと考えており、両者の思想はもともと真逆であったため、自らの主張を政治に反映させるために邪魔な大統領の暗殺を計画したということです。
(政治思想のために軍事会社を利用しているのか、軍事会社からの要望で動いているのかは不明なまま)
本シリーズこれまで、「大統領がピンチになって副大統領が助ける」という関係性だっただけに、この結末に驚いた人は多いのではないでしょうか
【伏線回収②】ウェイドはなぜカービー副大統領に協力したのか?
ウェイドとカービーの電話で「1000万ドルと引き換えに契約書という約束」という会話があります。
この1000万ドルとは、マイクの隠し口座に振り込まれたお金で、ウェイドが用意したものです。
一方の契約書とは、政府が民間軍事会社への委託拡大が決まった後、ロシアとの戦争をサリエント社に委託するという内容の契約です。
一見するとウェイドは、お金のために仕事を欲しがっていて、利害が一致して動いているように見えますが、ウェイドの本当の狙いは「戦争に参加すること」です。
ウェイドとマイクの間で何度か「オレたちはライオンだ」という会話が交わされていますが、これは自分たちは兵士で、常に戦うことを本能的に求めている、という意味を持っています。
つまり、ウェイドは、大統領暗殺という危険な任務を受けてでも戦場で生きたかったということです。
【伏線回収③】どうやってマイクを大統領暗殺未遂犯に仕立て上げたのか?
マイクが容疑者と断定された決定的な証拠は2つあります。
1つはロシアから送金された1000万ドル、もう1つはドローンの発射装置に残されていたマイクのDNAや爆破に使われた火薬と同じものがマイクの車庫にあったこと、でした。
送金については先ほど説明したとおり、ウェイドが用意して送金したものです。
一方のDNAや火薬については、冒頭の軍事訓練参加時にマイクが使用していたヘルメットや、ウェイドが自宅を訪れた際に細工をしたものです。
これらの決定的な証拠があったために、体調不良を隠していたことなども疑惑として膨らんでいき、犯人に仕立てられていきました。
それにしても自宅に招くほどの友人にここまでハメられるのってかなり残酷ですよね。
【口コミ】「エンド・オブ・ステイツ」の感想を分析!
ネット上には「エンド・オブ・ステイツ」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「エンド・オブ・ステイツ」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
「エンド・オブ・ステイツ」
エンドオブシリーズ3作目。過去作と変わらない安定のサスペンス・アクション映画🎥今回はマイク・バニングが大統領襲撃事件の容疑を着せられる話。マイクが父親と共闘した山での爆破シーンが一番面白かった😂新作も公開予定があるそうなので楽しみ🎵 pic.twitter.com/UR5O3dumDL— よう (@silverstar79004) August 18, 2021
エンド・オブ・ステイツ
ドローン戦とかもやっぱり面白いけど、最後はそういうのじゃない。やはりステゴロナイフよ!!
これはアメリア映画王道だけど面白かった。— りあ (@riapple_) August 14, 2021
『エンド・オブ・ステイツ』無敵のシークレットサービスであり、悪者絶対許さないマンのマイク・バニング完結編。話は普通。ただ今回はマイクもドン引きのキレっぷりをみせるバディ(相棒)がとにかく最高。ラスト、これで綺麗に終わるかな?と思わせておいて、あえて外したテイストだったのも良かった。 pic.twitter.com/U7kjWqC9l4
— 深海心 (@deepseahearts) August 14, 2021
本作を観たユーザーのほとんどが好意的に評価しています。
中身を見ると、シリーズの過去作品を観ている人が大半で、3作目として満足しているというコメントが多いようです。
特に、マイクが絶望的なピンチい陥ることと、それを救う意外なパートナーが現れたことは観る人の印象に残っているようです。
クレイの自宅周辺の爆破シーンは筆者も一番印象に残っています。
【名シーン紹介】エンド・オブ・ステイツの見どころになる名シーンを一部紹介
ここでは、作品全体の中でも特にあなたに観てほしい重要な名シーンを抜粋して紹介します。
あなたが忙しい場合、ここで抜粋したシーンを観て本作を少しでも味わってもらいたいところですが、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いと思います。
そのため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】ドローンの大群が休暇中の大統領を襲撃するシーン
本作の全ての始まりといえるシーンです。
休暇にワシントンを離れたい大統領は湖で釣りをします。
大統領が外に出るわけで、暗殺や誘拐のリスクを避けるために周辺一帯は規制され、警察やシークレットサービスによって安全確認されています。
大統領がゆったり釣りをしていると、遠くの空からコウモリの大群のような何かが飛んできます。
これが全てドローンで、警護の人間に落下して次々と爆発していきます。
目の前で仲間が次々と死んでいくのを目の当たりにしたマイクは、それでも大統領の命を守るべく一緒に湖に潜ろうとします。
オープニングから衝撃のアクションシーンです。
【名シーン②】爆弾じじいが全てを爽快に吹っ飛ばすシーン
マイクの父クレイの居場所を突き止めたサリエントの部隊が、家の周りを包囲していきます。
クレイに促されて地下道を通ったマイクは、クレイが次にとる行動に驚きを隠せませんでした。
そのまま逃げるかと思うと、クレイは用意してあった爆弾を次々と爆破していき、部隊を全滅させてしまうのです。
冒頭シーンでやられたことをやり返すようなこの派手な爆破は、観ていてスカッとします。
ぜひこのシーンだけでも観ておくことをおすすめします。
【無料視聴】エンド・オブ・ステイツ全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
エンド・オブ・ステイツを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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