「V フォー・ヴェンデッタ」(原題:V for Vendetta)は、2005年に公開された、アメリカ・イギリス・ドイツ合作のアクション映画です。
「バットマン」や「スーパーマン」と同じくアメリカのDCコミックが原作となっていて、ヒーロー作品ながら、DCコミックらしい少し暗い社会背景などを描いたストーリーとなっています。
本作でも、第三次世界大戦後にアメリカが滅びた後の未来を舞台にしていますが、イギリスが第一次世界大戦時のドイツを彷彿とさせる独裁政治を行なっている設定になっており、世界が過去の過ちを再び犯そうとしていることに警鐘を鳴らしているようにも解釈できます。
終始謎の主人公である「V」は映画「マトリックス」でエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングで、ヒロイン役の「イヴィー」は「レオン」から始まり「スターウォーズ」など様々な名作に出演するスター、ナタリー・ポートマンが担当しています。
Vは作中ずっとマスクをつけているため、ウィーヴィングが顔を出すことはないのですが、他役も演じており、そこでは顔を出していますので興味があれば探してみてください!
そんな「V フォー・ヴェンデッタ」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「V フォー・ヴェンデッタ」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽DCコミックを実写化した映画がこちら
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「V フォー・ヴェンデッタ」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- V:独裁的なイギリス政府にたった一人で立ち向かう謎の存在。常に仮面を被っているため誰も素顔を知らず、素性や所在も何も分かっていない
- イヴィー・ハモンド:国営テレビ局で働くOLで、ふとしたきっかけからVと出会い巻き込まれていく。両親は政治活動家でイヴィーの幼少期に政府によって拉致されている
- アダム・サトラー:イギリスの首相で国を支配する独裁者。過去に、トップの地位を手に入れるために残虐な人体実験を行った過去を持つ
- ピーター・クリーディー:秘密警察を組織する公安の責任者。サトラー政権が揺るがないように都合の悪い人間を容赦なく拉致し、殺害する冷徹な人間
- エリック・フィンチ警視:Vによる連続殺人事件の捜査を担当する刑事。捜査の中で過去の人体実験の真相に近づいていく
本作はVとイヴィーが独裁政権に立ち向かうというストーリーであるため、覚えておくべき登場人物は、Vとイヴィー、敵対する政権のサトラーとクリーディー、中立で捜査を進めるフィンチの5名です。
アメコミ特有の説明不足な点があって多少混乱するかもしれませんが、全体の人間関係を掴んでおくと観やすくなると思います。
【あらすじを紹介】「V フォー・ヴェンデッタ」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「V フォー・ヴェンデッタ」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【Vの粛清】
- 第三次世界大戦でアメリカがなくなって20年後
- イギリスはサトラー首相による独裁政治が敷かれた国
- イヴィーは深夜に秘密警察から乱暴されそうになる
- 仮面の男に助けられそのまま裁判所の爆破に立ち会う
- フィンチは仮面の男とイヴィーの身元を捜索する
- 国営放送局にVが現れて国民に自由を取り戻すよう訴える
- Vが捕まりそうなところをイヴィーが助け一緒に逃走する
- Vがキャスタープロセロを暗殺したことを知るイヴィー
- プロセロは元軍人でラークヒル収容所の所長を担当した
- Vとプロセロの過去に関係がないか調べ始めるフィンチ
- Vの存在に共感する一方でやり方に恐怖を感じるイヴィー
- フィンチは収容所に高給を取っていた司祭の存在を掴む
- Vはイヴィーの手引き司祭の部屋に忍び込んで暗殺する
- 怖くなったイヴィーは現場から逃走してゴードンのもとへ
【自由の大切さ】
- ゴードンは政府が禁止している書物や思想を隠し持っている
- フィンチが収容所の生き残りを突き止め検視官デリアの元へ
- デリアはVによって暗殺され残された日記をフィンチが読む
- フィンチは政府による人体実験と大量虐殺の事実に辿り着く
- ゴードンが議長を侮辱する番組を作り公安に拉致されてしまう
- 逃げようとしたイヴィーも見つかり逮捕・収監されてしまう
- 坊主頭にされVの情報を引き出すために拷問を受けるイヴィー
- 独房の穴から過去に収監されていたヴァレリーのメモを見つける
- イギリスが独裁国家になる過程がを知り信念に目覚めるイヴィー
- イヴィーが処刑を覚悟すると突然解放されそこはVのアジトだった
- Vに反発するも命より大事なことが自由であると気づいたイヴィー
- 手紙は本物でVは自分と彼女の復讐をしている
- Vが議事堂爆破を予告した11/5が近くと政府の情報統制が激化
- フィンチは過去10万人が死んだパンデミックの真相を知る
- サトラーがウィルスと治療薬を使い国の全てを掌握することに
【最終決戦】
- Vはクリーディーに自身と交換でサトラーを連れ出すよう提案
- ロンドンの数十万世帯にVの仮面が郵送で届き市民が変装
- Vは爆弾を積んだ地下鉄を使って議事堂を爆破する計画
- サトラーが国営放送で市民に呼びかけるも誰も家にいない
- 地下鉄の運転レバーをイヴィーに委ねてVが最後の戦いへ
- クリーディーが約束通りサトラーを拉致しVの前で射殺する
- 激しい銃撃を受けるもクリーディーと部下を全員殺すV
- Vは撃たれて瀕死の重傷を負いながらもイヴィーのもとへ
- Vはイヴィーに恋していたことを告白し息を引き取る
- 議事堂にはVの格好をしたロンドン中の市民が集まってくる
- イヴィーが列車の発車レバーをおろし議事堂は爆破される
Vが何者なのか、最後まで不明のままですがそれがこの作品の面白いところです。
Vはラークヒル収容所の人体実験で唯一生き残った第五監房の実験体であり、ヴァレリーの無念であり、抑圧された市民の代表者であり、自由の大切さに気づいたイヴィーであるとも解釈ができます。
本作からは、世界が過去の過ちを犯さないこと、また間違ってしまっても自由を失わないこと、そして万が一自由を奪われた場合には立ち上がることの大切さを教えられます。
【口コミ】「V フォー・ヴェンデッタ」の感想を分析!
ネット上には「V フォー・ヴェンデッタ」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「V フォー・ヴェンデッタ」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
ビジュアルでなんか避けてる人がいるみたい。勿体ない…『ウォッチメン』も手掛けたアラン・ムーアの原作の鋭さ。オーディションに参加して役を獲ったナタリー・ポートマンの熱演。アクション映画としてのアゲ展開もきっちり抑えたウォシャウスキー姉妹の脚本。面白いですよ『Vフォー・ヴェンデッタ』 pic.twitter.com/W0ayGDqsi9
— ウラノタツヤ (@UranoTatsuya3) May 30, 2021
『Vフォー・ヴェンデッタ』
おもしろかった〜!
“V”が目的を途中で止めたりしなかったのがよかった。
ずっと仮面被ってるのに役者さんの演技力なのか、違う表情に見えるのがすごい。 pic.twitter.com/dFiaQflqOP— やきそば₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾ (@yakisobabababan) June 5, 2021
V フォー・ヴェンデッタを観た
難しかったけどVが格好良かったしラストシーンのカタルシスは良かった
サトラーの最期は期待しているものより少しだけあっさりしてたかも
原作はコミックのようだけどどんな感じなのかなー— 赤石赫々@6/18『サベージファングお嬢様』発売 (@jakigun) June 5, 2021
久しぶりにVフォー・ヴェンデッタ観たわ、コロナだったり、ミャンマーだったり香港の雨傘運動だったり、色々現実と重なる部分があり何度見ても好き、自分的には見方を変えると好きな恋愛映画でもあるのよ
— Asahina (@17ch_) June 5, 2021
なんか今めっちゃ映画観たいんよね
もう何回も観たけどVフォー・ヴェンデッタが観たくてしゃーない。
素顔一切見せないのに表情とか心情が手に取るようにわかるヒューゴウィーヴィングの演技にめっちゃ引き込まれるしナイフアクションがめちゃくちゃかっこいいんよな— 韮井アウト (@wryyyyyyussan) June 5, 2021
本作を観たユーザーのほとんどが満足度の高いコメントを投稿しています。
特にコメントが集中したのは「演技力」「ストーリー」です。
演技力については、作中の最初から最後まで仮面を被りっぱなしのVで、表情が見えないはずなのに、観ている側に伝わってくるウィーヴィングの演技力の高さに高い評価が集まっています。
ストーリーについては、様々な解釈ができる内容となっているため、描写が抽象的になっていることで、様々なメッセージが想像できる点が喜ばれているようです。
【名シーン紹介】V フォー・ヴェンデッタの見どころになる名シーンを一部紹介
ここでは、作品全体の中でも特にあなたに観てほしい重要な名シーンを抜粋して紹介します。
あなたが忙しい場合、ここで抜粋したシーンを観て本作を少しでも味わってもらいたいところですが、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いと思います。
そのため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】Vがフィンチにイギリス政権の闇を語るシーン
真相に近づいたフィンチの前に、収容所の生き残りに扮して全てを語るV。
サトラーは収容所の責任者であるプロセロとデリアに違法な人体実験を繰り返させ、国民が弱り切ったところに治療薬を開発して提供することで信頼を集め、一気に国のトップに躍り出るのでした。
日本語訳がないためわかりにくいかもしれませんが、動画だけ観ても大枠は理解できる映像となっています。
【名シーン②】Vが全ての決着をつけるためにクリーディーと対決するシーン
イヴィーに地下鉄を託したVはクリーディーとの待ち合わせ場所に向かい、サトラーの処刑を見届けます。
クリーディーから仮面を脱ぐよう要求され、それを断るとクリーディーや部下から一斉に銃撃を受けます。
致命傷を負っているはずのVは次々と部下をナイフで始末していき、抵抗するクリーディーにきっちりとどめを刺します。
全てに決着をつけるクライマックスシーンです。
【無料視聴】V フォー・ヴェンデッタ全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
V フォー・ヴェンデッタを無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
U-NEXTなら1ヶ月間、huluなら2週間も無料で試すことができ、観たい作品がなかったり、期待していたサービスでなければ途中で解約ができます。
しかも無料期間中の解約ならお金がかからないので、映画やドラマが好きであれば使わない手はないでしょう。