「クリード 炎の宿敵」(原題:Creed II)は、2018年に公開された、アメリカのスポーツ映画です。
本作は「ロッキー」シリーズ初のスピンオフ映画である前作「クリード チャンプを継ぐ男」の続編で、キャスティングとストーリーをそのまま引き継いだ作品となっています。
そのため、まだあなたが前作を観ていない場合は、先に観てしまうことをおすすめします。
内容は、コンラン収監後にチャンプとなったアドニスに、「ロッキー4/炎の友情」で父アポロやロッキーと因縁のあるイワン・ドラゴが息子を育て上げて挑戦してくるというもので、前作以上の高い壁にアドニスとロッキーが立ち向かう王道のストーリーです。
二人の絆はますます強まり、マイケル・B・ジョーダンとシルヴェスター・スタローンが本当の血縁者に見えてくるほどです。
そんな「クリード 炎の宿敵」を見逃してしまったあなたのために、作品の大まかなあらすじと見どころを紹介し、「クリード 炎の宿敵」を観るべきかどうか判断できるようにお手伝いします!
▽前作「クリード チャンプを継ぐ男」の解説記事はこちら
目次
【ネタバレ注意】作品の全容をざっくり紹介
まずは「クリード 炎の宿敵」の登場人物やその関係性、全体のストーリーをざっくりまとめて紹介します。
あなたが忙しく、記事を読んでいる時間がない場合を考えて、予告動画を紹介しておきます。
この動画だけで全てを理解することは難しいのですが、雰囲気だけでもつかんでください。
事前に押さえておきたい主要な登場人物たち
- アドニス・クリード:ロッキーのライバルであった世界チャンプ、アポロ・クリードの息子。ヘビー級チャンプとなるが因縁の相手を前に再び苦悩する
- ロッキー・バルボア:伝説の世界チャンプでアドニスのトレーナー。離れて暮らす一人息子と疎遠になっていてなかなか連絡できずにいる
- ビアンカ:アドニスの恋人で、進行性の難聴を患いながらも歌手デビューの夢を追いかけている。本作で二人は結婚し出産するも難聴が遺伝しないか恐れている
- メアリー・アン:アポロ・クリードの妻。孤児として施設にいたアドニスを引き取って育てる。アドニスとビアンカを見守り、支える存在
- イワン・ドラゴ:かつてアドニスの父アポロを試合中に殺し、その後ロッキーに負けた元ボクサー。国を追われ貧しい暮らしの中でヴィクターを育て、ロッキーへの復讐を考える
- ヴィクター・ドラゴ:父イワンから厳しいトレーニングを受けた最強のボクサー。父を盲信し、自分たちを捨てた国や家族を憎んでいる
本作は、前作を引き継ぐストーリーで、新たな強敵であるドラゴ親子が登場します。
そのため、前作までの重要キャストであるアドニスとロッキー、そしてアドニスを支えるビアンカとメアリー・アンは引き続き頭に入れた上で、対戦相手となるヴィクター・ドラゴとその父親でアポロやロッキーのライバルだったイワン・ドラゴを押さえておけば、本作を100%楽しむことができます。
【あらすじを紹介】「クリード 炎の宿敵」のストーリーを解説
ここではストーリー全体をさらに理解できるように、ストーリーを紹介していきます。
あなたが「クリード 炎の宿敵」を観ていなくても、これを読めばざっくりしたあらすじをつかむことができます。
【最強の挑戦者】
- アドニスは新チャンプになりビアンカにプロポーズする
- プロモーターのバディがドラゴに王者への挑戦を提案する
- ロッキーは疎遠の息子に電話する勇気を持てずにいる
- イワンがロッキーの前に現れてアドニスへの挑戦を伝える
- ドラゴとの試合を避けろと言うロッキーにアドニスが反発
- 自分が戦う理由を問われ答えられず黙ってしまうアドニス
- 感情的なアドニスはロッキーと喧嘩別れでロスに引っ越す
【王者の敗北】
- ビアンカの妊娠が発覚し二人は親になることを意識する
- メアリーはアドニスに父の敵討ちで試合をするなと諫める
- ジムを変更しロッキー抜きでドラゴの試合に臨むアドニス
- 試合はドラゴ優勢で進んで何度もダウンを繰り返すアドニス
- ドラゴの失格負けでなんとか王座を守ったアドニスは重傷
- ロッキーが見舞に訪れるも反発し追い返してしまうアドニス
- 退院後に心を閉ざしボクシングともビアンカとも距離をとる
【ゼロからの挑戦】
- ドラゴはその後連勝を繰り返しアドニスとの再戦をアピール
- ロシアの祝勝会に招かれたドラゴは嫌悪の感情を露わにする
- アドニスの状況を見かねたメアリーがロッキーをロスに招く
- ロッキーと話して苦しかった胸の内を話し出すアドニス
- ビアンカが出産し娘の聴力検査で難聴の遺伝が発覚する
- 娘の世話を通し改めて自分のために戦う決意をするアドニス
- 再びロッキーがトレーナーとなり過酷な練習を積んでいく
【真の王者】
- 試合はアウェーのモスクワで開催し観客は全員ドラゴを応援
- 激しいインファイトにも善戦するアドニスにドラゴが困惑
- イワンの指示で審判に見えない反則で肋骨を殴るドラゴ
- 重傷のアドニスをロッキーは逆に鼓舞しリングに送り込む
- 覚醒したアドニスがドラゴを追い詰めついにダウンを奪う
- 父のために立ち上り続けるドラゴにイワンがタオルを投げる
- 試合後にアドニスは初めてアポロの墓を訪ね家族を紹介する
- ロッキーが疎遠だった息子ロバートの家を訪ね和解する
- ドラゴは元の貧しい生活に戻りイワンとトレーニングする
本作は迫力満点のボクシング作品ですが、一方では父と子の心の距離と和解を描いたヒューマンドラマ映画であるともいえます。
アドニスは前作から偉大な父アポロの影に苦しみますが、本作では試合中に父親を殺した仇であるイワンが現れたことで再び自分を見失ってしまいます。
ロッキーはボクシングの才能がなかったことで遠ざけてしまった息子のロバートと連絡をとる決心がつかず、悶々とする日々を送っています。
そしてイワンは、ロッキーに負けたことで国も名誉も全て失った復讐だけを考えてドラゴを育て、ドラゴは父を捨てた国や母親を見返すために全てを捧げます。
宿命の対決を通して、アドニスは家族やロッキーの存在から自分を取り戻し、ロッキーは本当の息子のように思えるアドニスとの和解をきっかけに息子ロバートと和解し、イワンは本当に大切なのは息子であることに気づきます。
それぞれの心情を変化を追いかけてながら観ると最後の試合シーンは必ず感動するのでおすすめです。
【口コミ】「クリード 炎の宿敵」の感想を分析!
ネット上には「クリード 炎の宿敵」について様々な投稿があります。
ここでは、Twitterに投稿された「クリード 炎の宿敵」についての意見をいくつか取り上げて、傾向を解説します。
『クリード 炎の宿敵』
ロッキーの指導で世界チャンピオンに上り詰めたアドニスは父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターと対戦するのだが…一度は敗れ傷ついた男が「家族」の存在と父の過去の影と名の呪縛を振り払い再び不屈の闘志を持ってリングで立ち上がるアドニスがカッコいい‼️ pic.twitter.com/lP5EvT471T
— オトガイ (ヨッシー) 日常&映画感想 (@Judgement1997) June 8, 2020
#お前らガチ泣きしたシーン晒せよ
映画を観て泣いた記憶は無いが、心が哭いたのをハッキリ覚えているのが『クリード2 炎の宿敵』で老いたドラゴがタオルを投げた場面。野心以外、何にも持たない男が全てを持つ男に全力で挑んでも跳ね返され、息子の未来の為に敗北を受け入れた瞬間、ドラ哭きしたぜ! pic.twitter.com/NPPjh6NdX6— ブッシュマン (@zonbi5bloodbath) December 1, 2020
249本目「#クリード 炎の宿敵」。
アポロの息子とはドラゴの息子がタイトルマッチとは最高の演出です。
ボクシング映画というよりは家族愛を描いた映画です。
続編の可能性はある?やっぱりロッキーの音楽を聴くと胸が熱くなる方にお勧めです。 #映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/kBH76WT07g
— あっくん (@atsumu0818) November 7, 2020
《クリード 炎の宿敵》
やっぱり熱い!ストーリーからしてもうすでに熱いです。父親を殺したボクサーの息子ドラゴVSクリード でもこの映画はドラゴ親子の物語もしっかりと描いておりそこもとても良い。完全なる悪に描いていない。
そしてラストのシーンのメインテーマの流れるタイミングが最高🥺#映画 pic.twitter.com/VH76aQTypL— ロッキー先輩 (@1HEgObANSHfG3BO) September 7, 2020
「クリード 炎の宿敵」
ドラゴのその後の人生に寄り添ってるってだけで100点。ドラゴ親子の悲哀を感じるセリフの数々や老いたロッキーのさり気ない演出が良い。
それでいて尚、頂点に立った後これからどうやって戦っていくのかというクリード自身の物語にちゃんと仕上がっている。 pic.twitter.com/vttDi8CAOk
— dune (@hodorofusukiino) October 11, 2019
『クリード 炎の宿敵』
アポロの息子vsドラゴの息子!これは痺れる!王者となったクリードに因縁の宿敵をぶつける最高の流れ。家族を持ったクリードや自身の人生を見つめ直すロッキー、そしてただの悪役としての扱いに終わらないドラゴ親子のドラマがあったのが本当によかった。 pic.twitter.com/Epx2SUG8rA— プロフェッサーMM (@ProfesMM) July 26, 2021
本作を観た人のほぼ全員がとても高い評価を投稿しています。
中でも、単なるボクシング映画ではなく、親子のドラマを描いた点に感動しているファンが多いようで、みなさん強くおすすめされています。
また、ロッキーとイワンの過去の確執を知った上でみると100倍楽しめる!という声も多く、もしあなたに興味があればロッキーシリーズを観てみることをおすすめします。
【名シーン紹介】クリード 炎の宿敵の見どころになる名シーンを一部紹介
ここでは、作品全体の中でも特にあなたに観てほしい重要な名シーンを抜粋して紹介します。
あなたが忙しい場合、ここで抜粋したシーンを観て本作を少しでも味わってもらいたいところですが、正直なところ、全体を観ないと伝わらないことが多いと思います。
そのため、少しでも面白そうと感じてくれるのであれば、改めて本作の全てを観ることをおすすめします!
【名シーン①】アドニスが試合に勝って勝負に負けたシーン
ドラゴとの初戦、終始ペースが掴めずドラゴから一方的に殴られ続けるアドニス。
肋骨を折られ、試合を止めるようセコンドから忠告されるも押し切って再びリングに戻ると、さらに一方的な攻撃に膝をついてしまいます。
ボクシングのルール上、ダウンした相手を攻撃するのは反則となるのですが、勢い余ったドラゴは膝をついたアドニスを追撃してしまい、この試合は反則負けとなります。
ただ、勝負としてはアドニスにいいところがなく、完敗といえる終わり方で、絶望感が漂うシーンです。
【名シーン②】最大のピンチにアドニスがクリードに覚醒するシーン
前の試合と同じく肋骨を強打され、再びリングで倒れてしまうアドニス。
心が折れてしまうかと思いきや、リングを何度も殴り、自分を奮い立たせるとやる気満々の状態で立ち上がります。
レフェリーから「What’s your name?」と尋ねられると、「クリードだ!!!!」と雄叫びを上げ、闘争本能に目覚めた真にチャンプになった瞬間のシーンです。
本作で最もテンションが上がるシーンの一つです。
【無料視聴】クリード 炎の宿敵全編を高画質で見る方法
いかがでしたか?
実際はもっとたくさんの見どころや泣きどころがあり、紹介しきれないので、ぜひ最初からエンディングまでしっかり観て欲しいと思います!
「レンタルは面倒だなぁ…」
そうですよね。
映画を全編しっかりと観ようとすればDVDやBlue-rayをレンタルショップで借りてくるのが一般的ですが、借りにいくのも返しにいくのも時間と手間がかかってしまいます。
そこで、筆者は定額見放題の「動画配信サービス」をオススメします。
インターネット回線を通して、PCやスマホ、TVで映画やドラマを見ることができるサービスです。
利用者が多く、大手サービスとしてはドコモが提供する「dTV」、国内コンテンツに強い「U-NEXT」、海外発のサービスで日本に上陸した「Netflix」や「hulu」などがあります。
あなたがTVやスマホで映画やドラマを観るなら、動画サービスは「見放題の作品数がどれだけあるのか?」で選んでください。
2020年現在、見放題作品数がもっとも多いのは、U-NEXTで約5万件、次いでHuluで4万件となっており、このどちらかで選べば間違いありません。
「無料で観れるサービスはないの?」
一部の海外サイトには映画がまるまる無料で視聴できるものもありますが、画質が悪い上に違法行為となってしまうため、筆者はオススメしません。
罪になると思いながらだとせっかくの映画に集中できませんし、楽しめませんよね。
クリード 炎の宿敵を無料で全部観たい!という場合は、まずはU-NEXTやhuluで閲覧できるか無料体験に申し込んでみてください。
(動画サービスの閲覧作品は随時更新されているため、取り扱いがない可能性もあります。ご注意ください。)
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